4月14日(土)、17:00より、東京都豊島区巣鴨の格闘技&プロレスグッズ買取&販売店「闘道館」(☎ 03-5944-5588)において、トークライブ「俺たちの青春・大道塾」が、元北斗旗無差別全日本王者の加藤清尚(北斗旗無差別級王者、現大道塾行徳・東中野支部支部長)をメインゲストに開催された。「大道塾の過去映像を観ながら語らう」という趣旨のもと、司会進行をコンタキンテ(お笑い芸人) 、映像解説を朝岡秀樹(元格闘技通信編集長)、川保天骨(ドラゴン魂編集長)が務めるかたちで実施されたこのイベント、参加料が2000円ということで正直、大丈夫かな? と思ったりもしたが、フタを開けてみれば、40人あまりの観客で、イベント会場は超満員に。加藤支部長と旧知の仲である山田学氏(修斗、パンクラスで活躍した元MMA選手)ほか、プロ選手の姿もみられ、これまで動画サイトなどにUPされたこともない秘蔵映像の数々に、場内は感動……というか、爆笑の渦に包まれた。いったい、どんな映像だったのか? それは、来場した人だけの宝物ということにしておこう。イベント後半では、44歳にして全日本を制した飯村健一・吉祥寺支部支部長がシークレットゲストとして加わり、ミット打ちを披露するなどで、場をさらに盛り上げた。映像解説者と加藤支部長のトーク中、特に印象に残った会話を以下、ピックアップしておこう。
――加藤先生はもう試合には出場しないのでしょうか?
「試合をみたら出たくなるし、練習はしてるけど、指導が1日3クラスとか、プロもみていたりで忙しいから…。実際に出るにはミット持ちで痛める肘とどう付き合うか、練習時間を確保するために指導時間を短くするか、といったことを考えなきゃいけないけど、今の状況ではそこまで考えられないですね。出る以上は勝たなくてはいけないですし」
――勝たなくてはいけないんですか?
「そうじゃないですか? 言い方を変えれば、自分の納得できる練習をして、負けるならともかく、納得できないコンディションで試合に出て負けるのは嫌です。今は試合を前提とした練習はしていなくて、追い込んでいないですから」
――逆にいえば、試合がなくても、追い込まないレベルの練習やウェイトトレーニングは継続する理由は何ですか?
「やめる理由がないからです」
――一般的には、試合に出ない人は〝練習する理由がない〟って考えそうですけど?
「組み技はもちろんだし、打撃でも、今でも、練習を続けていると、去年は出来なかったことが出来るようになったり、発見があって、それが指導に活きますから。武道家だったら 試合に出なくても鍛錬するのは当たり前。体が動くかぎり、練習は生涯続けていきたいです」
ちなみに、闘道館の館長、泉高志氏も、空道全日本選手権出場経験のある大道塾・有段者。プロレス・格闘技グッズ(マスク、本、雑誌、DVDなど)に興味のある人は、ぜひ巣鴨へ足を運ぼう!