2018.9.25   第66回関東地区交流試合レポート

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2018年9月2日(日)大道塾 第66回関東地区交流試合が開催されました。

加藤先生より仰せつかりまして僭越ながら、大道塾行徳支部 新出勝治が

一般部及びシニア交流戦試合をレポートをさせて頂きます。

 

今大会で見どころとしましては、①主審含む三審制での試合 ②シニアクラスで活躍する強豪選手の一般部への挑戦

ではないかと個人的に思いました。

主にシニアクラスの選手の一般部への挑戦についてレポートしたいと思います。

本戦時間シニアの2分に対し一般部は3分 延長はシニア1分30秒に対し一般部は3分と本戦と同等の試合時間。

年齢的なスタミナ面に加え、日々仕事に追われ練習時間を確保することが難しいであろうシニアクラスの選手が、

一般部へ挑戦するということは、その想い以上にエントリーに勇気が必要だと察しました。

そんな中、注目選手は何と言っても一般部への挑戦するシニアクラス全日本王者3名です。

2017年シニア軽重量級王者 中村竜太郎選手(御茶ノ水 49)

2018年シニア中量級王者 平田祐二選手(浦和 48)

2018年シニア重量級王者 寺門勝利選手(草加 46)

 

2016年全日本シニア超重量級の決勝以来2年ぶりの試合復帰を果たした平田祐二選手(浦和 48)は、

2018年の全日本シニアで見事優勝復活されましたシニアクラスの強豪選手です。

今回は一般空道ルール-250へ挑戦されました。

準決勝で山本英貴選手(川崎 30)に敗れはしましたが、ハードな稽古を積んで試合に挑まれたんだなぁと感じる動きで、右パンチの強さと組んだ時の力強さは衰え知らずでした!

優勝されました山本英貴選手(川崎 30)が一回戦で放った左ハイキックの切れ味が凄くて印象に残りました。

 

一般空道ルール+250には中村竜太郎選手(御茶ノ水 49)と寺門勝利選手(草加 46)

そして、エフェヴィカ雄志選手(練馬 18)の3名のブロックとなりました。

シニアからの挑戦者と正反対に一般部エントリー最年少選手がそれを迎え撃つという形になり、

観戦する側にとっては楽しみでならないカードとなりました。

 

中村竜太郎選手(御茶ノ水 49)と寺門勝利選手(草加 46)、注目選手2名の直接対決!

共に遠い間合いから素早く間合いを詰めて攻撃するそのスピード感は圧巻でした。

試合は中村竜太郎選手(御茶ノ水 49)に軍配は上がりましたが、寺門勝利選手(草加 46)の身体つきが

2018年全日本シニア重量級で優勝された5月の時よりも、大きな身体が更に大きくなっておりました。

全日本大会以後、フィジカルを鍛え直してこの交流戦に挑まれたんだと感じました。

 

中村竜太郎選手(御茶ノ水 49)の2試合目は壮絶な試合となりました。

対戦相手でありますエフェヴィカ雄志選手(練馬 18)の全身バネのような躍動感溢れる動きで、

左のロー、スーパーマンパンチ、タックルと自ら積極的に攻撃し、

羨ましくなる身体能力の高さで優位に試合が進んでおりました。

しかし、グランドでの攻防で上からの極めで効果を奪い返した中村竜太郎選手(御茶ノ水 49)、

最後は向かってくるエフェヴィカ雄志選手(練馬 18)へバック肘をカウンターで合わせダウンを奪い、

2勝となり一般空道ルール+250で優勝に輝かれました!

自らの年齢「49歳」を選手宣誓時に組み込まれた中村竜太郎選手(御茶ノ水 49)。

その意図を試合内容そして試合結果で示されましたことに敬服致しました。

 

今回の交流戦にエントリーされました選手の平均年齢は一般部33.0歳、シニアクラス45.2歳でした。

シニアクラスからの挑戦者もいた為、一般部の平均年齢は30歳超えました。

そしてシニアクラスの経田武志選手(高尾 61)が最年長エントリーでした。

シニアクラスから一般部に挑戦する勇気もさることながら、年齢に関係なく試合場に立つ経田武志選手(高尾 61)

の闘争心にも凄みを感じました。

そして、年齢問わず挑戦の門戸が開かれている「空道」という競技に一層の魅力を感じました。

 

私事ではございますが今回は主催支部所属の塾生として交流戦の係員として携わらせて頂きました。

実際に係員としてタイマー係や大会準備、片付けなど諸々の仕事をするにあたり気づきがありました。

大会にエントリーしている時は試合に勝つことに集中しており、周りが見えておりませんでしたが今回、係員として

学べたことは、たくさんの人の協力のおかげで試合に集中できる環境が整えられているということです。

試合には出場しませんでしたが、私自身、実りのある交流戦となり次の目標に向かって進むエネルギーを頂戴しました。

 

最後になりましたが今回、行徳支部の先輩、シニア軽量級の甲斐博之選手(行徳 48)、

一般空道ルール-240では田中龍太郎選手(行徳 30)が優勝致しました。

試合までの日々を一緒に稽古してきた同門の先輩や仲間の活躍に大きな刺激を受けた1日となりました。

押忍

行徳支部  新出 勝治