「空道および大道塾がお世話になっている皆さまへ」
空道および大道塾の創始者である東孝塾長が永眠してから1カ月余りが経ちました。
去る5月9日、東孝初代塾長(以下東塾長)が待ち望んでいた空道の国体参加の地である“青森県おいらせ町”にて2年ぶりとなる北斗旗全日本空道体力別選手権大会、並びに、全日本空道ジュニア選手権大会を開催いたしました。
コロナ禍のため開催直前で中止となった仙台での大会に、闘病中の身体を押してまで参加しようとしていた東塾長の思いに少しでも寄り添おうとの思いから、大道塾三沢支部の五十嵐支部長が青森県おいらせ町での大会を手配し、東塾長の思いを繋げました。
大会開催にご尽力いただきました全ての皆様の思いが東塾長に届いているのではないかと思います。心より御礼申し上げます。
そして先日、納骨と四十九日法要が行われました。謹んでご報告申し上げます。
東塾長は、大道塾の活動を通して社会をより良くしようと考えていました。私はそれを引き継ぎ、物事を対立軸ではなく、全てを受け入れ、共感、協調して人間が成長していけるような武道を目指したいと思っております。これまで障がい者武道や子どもたちと環境学習に取り組んで参りましたが、人間が変わること、成長することが何より大切な事であると学びました。その中で武道の果たすべき役割はとても大きいはずです。社会教育団体としての大道塾とそれを競技として実践普及するための空道を両輪とし、世界に普及発展させたいと考えております。
東塾長のように皆様を引っ張っていくことはできませんが、皆様と一緒に前を向いて進んでいくことはできます。皆様の意見を聞きながら、皆様にも存分にご参加いただき大道塾の運営をしていきたいと考えております。何卒ご指導とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
大道塾塾長 長田賢一