2022.05.09   川崎市空道協会 空道定法 第二回初級講習会 レポート

川崎市空道協会空道定法第二回初級講習会レポート
新ゆり支部 中島伸介

2022年4月2日(土)、川崎市空道協会の五回目の行事として、空道定法第二回初級講習会が開催されました。
会場は川崎市の公共施設“カルッツかわさき”武道室を使用し、新ゆり所属の松田指導員(黒帯二段)による、空道定法初級講習、定法を応用したマススパー稽古の二部構成で行われました。川崎支部から5名、横浜北支部から2名、新ゆり支部から6名、合計13名の方が参加されました。
川崎市スポーツ・文化統合センター「カルッツかわさき」

実施にあたっては、新型コロナウイルス感染予防対策として、「空道イベント」感染防止策チェックシートの提出、マスクの着用、消毒、発声や気合いを控える、等を講じることで、無事に開催することができました。

〈空道定法初級講習会〉
松田指導員により、1)対右ストレート、2)対 右ストレート2、3)対左フック、4)対右ミドルキック、5)対タックルと、5種類の定法を解説いただきました。

自分は左利きなのですが、普段はサウスポー構えでも、定法の練習の時はオーソドックスで行うことを事前に松田指導員に勧められました(松田指導員ご自身も普段はサウスポーです)。
自分がこれまでに習った定法は両者が同じ構え(相四つ)を想定して組み立てられていたため、喧嘩四つでは技が噛み合わない場合もあり、混乱してしまうことが多かったのですが、今回オーソドックスにしてみたところ、以前よりも混乱することなく理解することができました。
左利きの方で同じように感じている方は一度オーソドックスを試されることをお勧めします。

サウスポーでも定法を使えるようになるにはアレンジが必要な箇所もありますが、まずはオーソ対オーソで正しい手順をしっかりと理解し、今後次のステップとしてオーソ対サウスポーについても考えていけたらと思います。


松田指導員による定法の手順を分解した丁寧な解説

定法の手順を分解して説明いただきました。
中には手順が長いものもありますが、部分的に切り出した各手順が有効に感じられるため、もしすべての手順を完璧に覚えられないとしても学ぶ価値は十分あると思いました。
特に打撃から投げへの流れは、自然に体が動くようになるまで反復練習し、身につけたいと思います。


篠木支部長によるキャッチから膝十字への入り方の説明

ミドルをキャッチした後の展開として、膝十字の2種類のパターンについて、意識すべきポイントと共に詳しく解説いただきました。


習った定法をマススパーで復習

佐野師範代と新ゆり置田さんの手本マススパー

最後のマススパーは実際の動きの中で当日学んだ定法を使ってみるという趣旨で行いました。
そのため、次の点を意識して行うよう指示がありました。

・打撃は触るか触らないかぐらいの軽めで
・各定法の先手の技(右ストレート、左フック等)を多めに出すよう心がける
・相手が技を試そうとしていることを察したら、あまり強く抵抗せず、できるだけかけられてあげる

普段行っているような攻防を繰り返すスパーはもちろん楽しいですが、
今回のように勝敗要素を排除した、純粋に技を学ぶためのスパーも同じように楽しくひじょうに有益だと感じました。

今回の参加者は自分(6級)と少年部の塾生(7級)の二人を除いて茶帯以上の先輩しかおらず、講習が始まる前は、内容が高度でついて行けず置いてきぼりになってしまうのではないかと若干不安がよぎりましたが、実際に講習が始まってみると篠木師範代、佐野師範代、松田指導員をはじめ先輩方がとても親切に教えてくださり、心配していたようなことはまったくなく参加することができました。
大道塾生であればどなたでも受講可能(参加費無料)なオープンな講習会ですので、川崎近郊にお住まいの塾生の方は初級者の方も含め気軽に参加していただければと思います。

篠木支部長が以下のWebサイトで事前に告知されますので、ご確認ください。
・大道塾新ゆり支部 公式サイト : http://www.shinoki.com/shinyuri.html
・Facebook グループ “We are Kudo family!!” : https://www.facebook.com/groups/451433802617810

また、今回の講習で取り上げたのは初級の定法5種類についてでしたが、空道定法には今回のもの以外にも興味深いものが無数にあるとのことですので、今後もこのような講習会に は積極的に参加し、学ばせていただきたいと思います。押忍。

以上。