2022.06.27 第70回大道塾関東地区交流試合リポート
2022年6月27日(日)、東京都新宿区・新宿スポーツセンター第一武道場にて開催された2022第70回大道塾関東地区交流試合には105名がエントリーし、U7からシニアまで23のカテゴリーに分かれてトーナメントやリーグ戦、あるいはワンマッチを競った。
年齢や経験や体格によってカテゴリーが細かに分類され、一つひとつのカテゴリーの出場者が小人数に保たれていることは、安全性を高め、ビギナーの参加しやすさを保つために、意義深いと感じた。このように「交流試合」の名に相応しい配慮がなされた今大会ではあったが「一般空道ルール軽量の部」に関しては、優勝した佐々木龍希(大道塾総本部、18歳)、準優勝の寺阪翼(大道塾総本部、25歳)、準決勝で佐々木にスプリットの旗判定で敗れた月東玲真(大道塾草加支部、29歳)、準決勝で寺阪に敗れた小松慎(大道塾新潟支部、22歳)とも、全日本出場歴がある選手であり、彼らが争った準決勝以降の闘いは「確実に技術的に全日本レベルのクオリティー」と感じさせる内容だった。
今大会は、コロナ問題対策として、時間帯を3つに分け、午前の時間帯でU7~U13のカテゴリー、昼の時間帯でU16~U19のカテゴリー、夕方の時間帯で一般~シニアのカテゴリー、それぞれを完結させるというかたちで行われたが、実は、他の武道・格闘技の市民向けトーナメント大会の多くは、コロナ問題が起こる前から、同様の形式で行われている。それは、主催者側が“運営者は手間の増大を厭わず、選手の拘束時間を短くすべし”という、アマチュア競技者への配慮から定着させたシステムである。今回の大会をきっかけに、空道においても、コロナ問題収束後も、こういった運営形式が定着すれば、より大会エントリー者が増え、競技普及に繋がるのではないか、と思った。
大道塾御茶ノ水支部 支部長 朝岡秀樹
一般空道ルール軽量の部・決勝。佐々木(左)vs寺阪。佐々木が本戦旗判定5-0で勝利
一般空道ルール軽量の部・準決勝。寺阪(左)vs小松。寺阪が本戦旗判定5-0で勝利
午前の部の入賞者。
昼の部の入賞者。
夕方の部の入賞者。