2023年9月18日(月=敬老の日)、東京都豊島区・雑司ヶ谷体育館にて開催された、2023全日本無差別の関東地区予選。一般男子部門には37名がエントリー。新鋭がベテランをノックアウトする激戦が続出した。
優勝は、総本部寮生、19歳にしてキャリア12.5年の中上悠大朗(ゆうたろう)。軽量ブロック1回戦で3ポイント、2回戦でも3ポイントを奪うと、準々決勝では2021年全日本選手権―230クラス準優勝の大西凛駿からも3ポイントをもぎ取り、準決勝では2018年世界選手権-240クラスベスト4の服部晶洸に旗判定5-0で勝利。決勝では、重量ブロックから勝ち上がってきた並木仁也から襟絞め(足を掛けての片手絞め=いわゆるカントチョーク)でタップを奪っての完勝であった。
その並木は、キックボクシング系競技のアマチュア全日本選手権で優勝経験をもち、準々決勝では、フルコンタクト空手の一派閥の全日本選手権で優勝経験をもつ八幡義一から中段膝蹴りで一本勝ち。白帯にしてポテンシャルの高さをみせつけたわけだが、実は、準決勝で林洸聖に金的蹴りを浴びせてしまい、林が試合続行不可能となってしまったゆえの決勝進出。20歳ながら、準々決勝では昨年のシニア全日本重量級王者の平田祐紀をパンチの打ち合いで倒していた林にも、全日本本大会での活躍が期待できる。
11月19日の全日本空道無差別選手権本大会(仙台開催)では、新世代の咆哮がみられるのか? それとも、ベテラン勢が「まだ早い!」と力をみせつけるのか? 胸が躍る。
(文責:全日本空道連盟広報部 朝岡秀樹)
全日本無差別予選、入賞者。上列左から平田、月東、八幡、大西、渡辺。前列左から服部、中上、並木、林
決勝。襟絞めを極める中上(青)
準決勝。服部(青)のアゴを打ち抜く中上
全日本ジュニア予選U19男子―240&-250混合クラス決勝。林凌聖(青)が佐々木翼に上段回し蹴りを放つ。旗判定5-0で勝利
全日本ジュニア予選入賞者と、長田賢一・大道塾塾長、東恵子・大道塾事務局長ほか運営幹部
[試合結果]
2023北斗旗全日本空道無差別選手権 関東予選
【男子の部】
優 勝 中上悠大朗(大道塾総本部)
準優勝 並木仁也(大道塾御茶ノ水支部)
三 位 服部晶洸(大道塾横浜北支部)
四 位 林洸聖(大道塾佐久支部)
五 位 平田祐紀(大道塾東中野支部)
六 位 八幡義一(大道塾御茶ノ水支部)
七 位 月東玲真(大道塾草加支部)
八 位 大西凛駿(大道塾横須賀支部)
【女子の部】
勝利者 渡辺怜那(大道塾横浜北支部)
2023全日本空道ジュニア選手権 関東予選
【U11男子34kg以下・44kg以下】
優 勝 早川拳志朗(大道塾新宿西支部)
準優勝 尾形洸誠(大道塾香取支部)
【U13男子44kg以下】
優 勝 滝田隼汰(大道塾総本部)
準優勝 内藤雄星(大道塾新宿西支部)
【U13男子54kg以下ワンマッチ】
勝利者 露木琉偉(大道塾高尾支部)
【U16女子55kg以下ワンマッチ】
勝利者 長谷川愛生(大道塾長岡支部)
【U16男子50kg以下】
優 勝 藤代秦(大道塾長岡支部)
準優勝 亀田空(大道塾総本部)
【U16男子60kg以下】
優 勝 七久保蓮(大道塾総本部)
準優勝 杉本出海(大道塾御茶ノ水支部)
【U19男子230以下】
優 勝 須坂烈斗(大道塾横須賀支部)
準優勝 中村亜叶夢(大道塾草加支部)
【U19男子240以下・250以下混合】
優 勝 林凌聖(大道塾佐久支部)
準優勝 佐々木翼(大道塾長岡支部)