レポート2017 大道塾 中部地区ジュニア交流大会

日進・長久手支部
神山歩未

 6月18日(日)於 豊田大谷高校武道場

 初めて西日本地区でジュニアの試合が開始されてから10年以上の月日が経ちました。開始当初のジュニアの試合と比べると、今大会ではどの選手も空道ジュニアとしてのある程度の技術力を有していると感じました。そのため今回の試合はどの試合もとても見ごたえのある試合ばかりでした。特にU11以上の試合は、秋に行われるジュニアの全日本大会を意識し行われたため、突き蹴りのコンビネーション、打撃から掴み打撃へのつなぎなど、技術の高い試合が展開され、勝敗を決するのが難しい試合もありました。彼らの将来の活躍が大いに期待できると感じました。
ジュニアの試合では結果にこだわることもまた一つ大切なことだと思いますが、それぞれの選手がそれぞれのレベルで、できる力を最大限発揮できたかどうか、最後まで諦めずに戦えたのかということも、とても大切なことだと思います。子どもたちへの応援や試合後の声のかけ方で彼らの将来が大きく左右されます。試合後の子どもたちは大人たちの思いにとても敏感になっています。子どもたちを見守る側には、勝ち負けの結果のみで判断するのではなく、子どもたちそれぞれの性格に合わせて、できたことを喜び認め次のレベルに挑戦できるよう、また頑張れるよう導いてほしいと切に願っています。
さて地区の交流試合では審判も練習であるとともに、今日の日のために厳しい稽古を積み重ねてきた選手たちを同じ試合場に立ち、誰よりも近くでサポートする重要な役割を担います。選手たちの息遣いが聞こえる近さで審判も選手と同じように秒単位で判断を求められる緊張した時間を過ごします。批判することはとても簡単ですが、審判に対する理解が高まり意識が変わればと思います。そのために審判も常にルールを熟知するよう、審判レベルや質が向上するよう常に努めることが重要だと感じます。

 1点、注意を喚起させていただきたいと思います。全日本大会時もそうですが、会場の後片付けをしているとゴミや忘れ物がとても多い事に気がつきます。一緒に戦ってくれた防具、道衣はもちろんのこと、自分が出したゴミなどは責任を持ってお持ち帰りいただきたく思います。我々は武道団体であることをお一人お一人が自覚し、使わせていただいた会場は、使わせていただいた感謝を込め来た時よりも美しくお返ししたいものです。

 最後になりましたが、一生懸命戦った選手の皆さん、よく頑張りました。審判、選手係、お手伝いに駆けつけてくださった皆様、ありがとうございました。そしてジュニアの大会にご理解ご協力くださった保護者の皆さまに、この場をお借りし感謝申し上げたいと思います。

 以上、各試合個別の内容ではなく、全体を通して各選手共通の所感を述べさせて頂きました。

更新日 2017.06.23