スペイン遠征 ~バルセロナキャンプ~ レポート 帯広支部 小野寺玲奈

9月12日~9月17日、長田塾長、高橋首席、東亮汰先輩、佐々木龍希選手、林洸聖選手とともにスペイン遠征に行って参りましたのでご報告いたします。

本題に入る前に自己紹介をさせていただきます。

私は3歳の時に大道塾に入門し、兄の稜太とともに帯広支部で稽古に励んできました。昨年5月には世界大会で兄妹優勝するという幼い頃からの夢を叶え、20歳になる現在は帯広の大学に通いながら変わらず飛永先生の下で学ばせていただいています。飛永先生が過去に海外遠征に行った際の体験談を何度も聞いていたので、子供ながらに自分もいつか海外遠征に行きたいと思っていました。そして、帯広支部出身の憧れの亮汰先輩とともに海外遠征に行けることになったので、遠征メンバーに選出された時はとても嬉しかったですし、緊張感もありました。

それでは今回の遠征について書かせていただきます。

 

<9月11日>

帯広空港から出発して羽田空港に到着。その後成田空港に移動。当日集合場所に辿り着けるのか心配だったので集合場所などを確認して、空港近くのホテルに泊まりました。

<9月12日>

午前中に成田空港を出発し、13時間かけてイスタンブールに到着。イスタンブール空港の中ではバギー(電動カート)が走っており、何度も轢かれそうになりながら移動しました。そして3時間半かけてバルセロナに到着。到着したのは夜中だったにもかかわらずデイビット支部長や通訳のハビエルさん達に迎えに来ていただき、ホテルにチェックインしてそのまま爆睡しました。

<9月13日>

この日は一日観光の日としてデイビット支部長や通訳のハビエルさんに美しい観光地を沢山案内していただきました。どこも素晴らしかったのですが特に印象に残った2カ所をご紹介いたします。まずは私が一番楽しみにしていたサグラダファミリア。遠くから見ても圧倒的な存在感を放っており、実際に中に足を踏み入れるとその繊細な造りと美しさに息を呑みました。じっくりと中を見て外に出たときにはなんだか心が浄化されたように感じ、今思い返してみても言葉に表せない感動がありました。

そしてFCバルセロナミュージアム。膨大な数のトロフィーやユニフォームの展示からチームの歴史と軌跡が伝わってきて、サッカーに詳しくない私でもその偉大さが実感できました。

<9月14日>

セミナースタート。まず道場に入って感じたことは海外の塾生の体の大きさと参加者の多さでした。午前中は基本稽古と基本的な投げ技やコンビネーションをやりました。特に相手の崩れる方向を考えながら技をかける練習はとても印象的でした。午後からはひたすら移動稽古を行いました。基本的な移動に加えて、相手の攻撃に対してのディフェンスやレスポンスなど想像力を働かせながらやる移動稽古はとても充実したものになりました。また、セミナー全体を通して、海外選手の話を聞く姿勢や気合いには学ぶべきところがありました。

<9月15日>

午前中は主に打撃のシチュエーションスパーとスパーリング、午後は組技、寝技とレスリングを行いました。私は普段は男性とばかり練習しているため、海外の女子選手と練習できたことは非常に貴重な経験になりましたし、今の自分の強みと課題を明確に把握することができました。私はまだ成長段階で、伸ばすべきところはまだまだありますが、今回同じくらいの体格の選手と戦った感じとしては十分通用すると感じました。しかし、海外選手特有の力の強さや柔術のレベルの高さには気をつけなければいけないと思いました。今後の練習で強化していきたいと思います。今回海外選手と練習できて、今月開催されるユーラシアカップに向けても良いシミュレーションになりました。

セミナーが終わった後はさよならパーティー。一緒に練習した選手達とたくさんの話をしました。私は英語が得意ではないのですが、日本のことや空道の話をしたり、各々の国の話や趣味の話で盛り上がり、とても楽しい時を過ごせました。言葉はつたなくても国境を越えて空道で通じ合えたことが何より嬉しかったです。

 

<9月16、17日>

16日の朝の4時半にホテルのロビーに集合して空港まで送っていただきました。そして17日の朝9時頃に成田空港に到着して解散しました。その後、私は羽田空港に移動して帯広に帰ってきました。帯広に着いた時はとても安心したのと同時に疲れがどっときました。

 

 

最後に、今回の遠征を通して、大道塾がいかにして海外を開拓していったのか、大道塾の長い歴史を考えるにその一部分ではあると思いますがお話を伺う機会がありました。東初代塾長をはじめとしたたくさんの方々が実際に海外に足を運んで空道を広めることに力を注いでくださったからこそ今の大道塾があるのだと実感しました。もし今後も海外に行く機会をいただけたら各地でたくさんのことを学んできたいと思います。そして飛永先生がよく話してくれたように、私も海外に行って感じたこと、見聞きしたこと、技術も含めて学んだことを帯広支部でも共有し、還元していきたいと思います。

今回初めての海外遠征でスペインというすばらしい国に行けたことを大変うれしく思うとともに、遠征に関わってくださった全ての方々に心から御礼申し上げます。長田塾長、高橋首席、亮汰先輩、初めての遠征でわからないことばかりでしたが大変お世話になりました。デイビット・アベラン支部長、通訳のハビエルさん、各地への送迎や案内、通訳、本当にありがとうございました。佐々木龍希選手、林洸聖選手、ジュニア上がりの同世代の選手となかなか交流する機会がなかったので、今回一緒に遠征に行けて楽しかったですし、心強かったです。イラリア・アグレスタさん、アナスタシア・コバレンコさん、一緒に稽古して色々なお話ができて楽しかったです。ありがとうございました。

 

押忍

 

帯広支部 小野寺玲奈