10月 アルメニア遠征 ~KUDO Eurasian Cup 2024~ レポート 帯広支部 小野寺玲奈

10月16日~10月23日、高橋首席、長田塾長、平塚様、小川先輩、コノネンコ先輩、東亮汰先輩、佐々木龍希選手、曽山遼太選手、中川昇龍選手とともに、アルメニアのエレバン

で開催されたユーラシアンカップに行って参りましたのでご報告いたします。

 

<10月16,17日>

16日の夜に成田空港を出発し、ドバイ経由で約18時間かけて、翌日17日昼頃にアルメニアのスヴァルトノツ空港に到着しました。カレン支部長に空港まで迎えに来ていただき、ホテルまで車で移動しました。

 

<10月18日>

この日は午前中に選手登録、計量、午後からアンチドーピングセミナーに参加しました。私は減量はないので計量は問題なくパスしました。計量会場では多くの国の選手と顔を合わすことになり、試合前の独特の緊張感が漂っていました。夕方、ホテルに戻って軽く調整程度のトレーニングをして、夕食後、早々に就寝しました。

 

<10月19日>

この日はジュニア(U13~U16)の試合だったため、私たち選手は会場には行かず、各々の時間を過ごしました。私は外をランニングしたり、シャドーやイメトレをするなど、いつも通り過ごすことでリラックスすることができました。試合前の一日をトレーニングや体調を整える時間に使えたことがとても良かったです。

 

<10月20日>

この日はU19と一般の試合でした。会場が予想以上に寒くて空気も冷たく、アップしても体が温まるのに時間がかかりました。

 

・初戦Vaishnavi Singh選手(インド)

初戦は緊張もあり、あまり体が動きませんでした。投げからの極め、寝技で効果4を取り、勝利。確実に勝ちに繋がったという意味では良かったと思います。

 

・2戦目Moshikina Anastasiia選手(ロシア)

対戦相手のモシキナ選手は2018年の世界選手権王者で、今回の試合で1番警戒していた選手でした。本戦も延長もお互いにポイントがなく、判定負けとなりました。前進しながらのストレート系のパンチを得意とする選手だったので、頭を動かしながらカウンターを狙おうとしました。相手のパンチはほとんどもらうことがありませんでしたが、自分のパンチはあまり当てることができず、組みの状態に入ってしまうことが多かったです。組んだ後もしっかり投げきることができず、決定打に欠ける試合をしてしまいました。膝蹴りの連打に対応しきれなかったのも敗因の一つだと思います。しっかり相手の分析をし、対策も取っていましたが、試合で出し切れずに負けて終わったことが非常に悔しいです。動画で客観的に見ても、頭突きをしていてもただ相手に引き込まれているようにしか見えないなど、印象が良くないように見える場面がいくつかあったので、気をつけなければいけないと感じました。

 

ロシア選手と戦うことは私にとって1つの目標でした。前回の世界大会ではロシアの出場がなかったため、次の世界大会で戦えることを願っていましたが、その前にロシア選手と戦える機会をいただけてとても光栄でした。しかし、今回そのチャンスを活かすことはできませんでした。次こそロシア選手に必ず勝ちます!

 

<10月21日>

この日は昇段審査会が行われました。私は前半、昇級審査を受ける黄帯から緑帯くらいのジュニアの基本稽古・移動稽古の指導を行いました。

後半は昇段審査の組み手を見学しました。海外の昇段審査会は初めてでしたが、気迫とパワーに溢れた組み手が繰り広げられ、見ていてとても良い勉強になりました。

 

<10月22日>

お昼にアルメニアを出発し、夕方ドバイに到着しました。地下鉄に乗って移動し、マトベイ支部長と奥様と合流した後は、ブルジュ・ハリファ(世界一高いタワービル)周辺とドバイモールを案内していただきました。

その後、ドバイ支部で稽古をしました。交代で私も技の指導をさせていただき、良い経験をさせていただきました。

稽古が終わった後はマトベイ支部長のご自宅で休憩させていただきました。マトベイ支部長、奥様、ありがとうございました。

 

<10月23日>

朝ドバイを出発して夜中に日本に到着しました。帰路では様々な感情が込み上げてきて、今までで一番忘れられない長い旅になりました。

 

<最後に>

この度、ユーラシアンカップに出場させていただきありがとうございました。そしてこのような貴重な機会をいただけたのにも関わらず、結果を出すことができなくて大変申し訳なく思っています。今回の敗北をしっかり受け止め、次の無差別で優勝、そしてワールドカップの出場権の獲得を目指して、稽古に励んでいきたいと思います。

この度の遠征に同行してくださった方々、選手の皆様、大変お世話になりました。そして今回の遠征にご協力いただいた皆様、試合に向けてともに稽古してくださった帯広支部の皆様、応援してくださった全ての方々に御礼申し上げます。皆様からいただいたアドバイスを心に刻み、より一層精進して参ります。

 

押忍

 

帯広支部 小野寺玲奈