東孝の格闘空手 空手リアルアーツシリーズ ① VOL4

この対談は『月刊空手道』(福昌堂発行)1984年10月号に収録されたものです。肩書は掲載当時のものです。

大道塾 東孝は福昌堂発行の『月刊空手道』に連載を持っていた。今回掲載する内容はその記念すべき第1回目の連載。当時今ほど格闘技に関する技術的な情報が広く知られていない状況で、東孝はある意味、格闘に関する研究を実地体験を元に行っていたのだ。現在の空道ルールに辿り着くまでの技術的な変遷は実に興味深いものがあるし、日本の格闘技の歴史を紐解くうえでも意義ある内容だと思う。本サイトで順次公開していこうと思います。

格闘コンビネーション

第一章 左パンチからの連繋(1)

格闘コンビネーション④
これは蹴り技の得意な人向きの技である。

 

  • 分解(1)まず左ジャブに対し相手が下がったら一歩右足を前進させ、左前蹴りにいくように見せかけて相手の右手手を(中段ガードのため)前方に向かう。(写真②③)そこで急遽、膝から下を外に回転させ左回し蹴りに転じ、ノーガードの右顔面を狙う。(図4参照)
  • 分解(2)これで極まらない接近していたなら膝回し蹴りでもよい).
  • 分解(3)最後のダメ押しとして左ショートストレートにつなぐ。

 

今回は格闘コンビネーションの基本的な左のパンチからの連繋を紹介した。次回ではさらに複雑な動きを考察してみよう。