東孝の格闘空手 空手リアルアーツシリーズ ① VOL3 2025年1月28日 by 大道無門 この対談は『月刊空手道』(福昌堂発行)1984年10月号に収録されたものです。肩書は掲載当時のものです。 大道塾 東孝は福昌堂発行の『月刊空手道』に連載を持っていた。今回掲載する内容はその記念すべき第1回目の連載。当時今ほど格闘技に関する技術的な情報が広く知られていない状況で、東孝はある意味、格闘に関する研究を実地体験を元に行っていたのだ。現在の空道ルールに辿り着くまでの技術的な変遷は実に興味深いものがあるし、日本の格闘技の歴史を紐解くうえでも意義ある内容だと思う。本サイトで順次公開していこうと思います。 格闘コンビネーション第一章 左パンチからの連繋(1) 格闘コンビネーション③これは大柄な者が使い易い技である。 分解(1)まず左ジャブから右ストレートに行くような勢いで相手を下げ、左前蹴りで追い打ちする。ここで極まることはあまりないので、相手が受けると同時に左前蹴りの勢いを利用して頭を振り、右後ろ蹴り(図のように下から蹴り上げる後ろ蹴りも、普通と違い意表をつく角度となる)、もしくは右後ろ回し蹴りでダメ押しとする。分解(2)それでも極まらない場合は、第二のコンビネーションに移るために継ぎ技として左下段蹴りを入れる。