東孝の格闘空手 空手リアルアーツシリーズ ⑤ VOL2

この対談は『月刊空手道』(福昌堂発行)1985年2月号に収録されたものです。肩書は掲載当時のものです。

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解説・指導 大道塾代表・東孝 ●協カー長田賢一、佐和田亮二、賀上賢一

空手道リアル・アーツシリーズ⑤

新世紀の空手!格闘空手を謳う東孝が今、超実戦空手の極意を公開 スーパーテクニック講座 第5弾!

格闘コンビネーション第三章

左の蹴りからの連繋

分解1

蹴りは必ずカウンターバン チがくるものと考えて出せ

一撃目の前蹴りは、もちろん効くならそれにこしたことはないが始めからフェ イントのつもりで出してもよい。 この時相手は、この左前蹴りを落したり払ったりして左フックや右ストレートのカウン ターにくる場合が多いので、それを計算 に入れる必要がある。まず上体を引き気味にして前蹴りを出し(1)、前足を引いてやや内側に着地すると同時に素速く後ろ蹴り、もしくは後ろ回し蹴り(これが レバーに入ると一発KOの可能性もある) に繋ぐ。(2)


分解2

後ろ蹴りから次へ繋ぐ瞬間、 顔面ガードを忘れるな

後ろ蹴りは一瞬、相手が視界から消えるためカウンターをもらいやすい。だから振り向きざま両手をあげて顔面をガードしながら右腕で左フックに備えつつ左 ストレートを出す。(写真1) これは同時 に相手の右ストレートカウンターへのブ ロックにもなっている。これがヒットし たら相手は動揺するのですかさず右フックで極め(4)、さらに左アッパーでダメを押す (5) このコンビネーションは左 前蹴りと右後ろ蹴りが一つのセット、そこからの三連打が一セットという感覚で 使えばよいだろう。