第1回空道アジアカップ参加者レポート
多賀城支部 今野 杏夏
この度、モンゴルのウランバートルで行われた「第1回空道アジアカップ」についてご報告させていただきます。
10月2日
現地の時間で深夜12時前後にウランバートルのホテルにチェックインしました。ホテルの部屋はとても広くて驚きました。女子は大会直前で無差別になり、計量がなくなったため、食事をしてから就寝しました。
10月3日
試合会場で計量と審査会がありました。選手は計量後、アップをする時間がとれたので、畳の上で体を動かしました。モンゴルは標高が高いためいつもより息が上がりやすかったです。また、畳がとても滑りやすかったため、当日は滑り止めのために濡れた雑巾を用意していただきました。
10月4日
試合当日、10時半にホテルを出発する予定でしたが、なかなか他国のチームが集まりませんでした。最後に集まったチームはイランでしたが、塾長はたいへんお怒りで「イランはいらん!」とおっしゃっていました。今回女子の試合は自分を含め3人がエントリーしたため、総当たり戦になりました。
1試合目
自分よりもすこし小さい相手でしたが、パワーがとても強かったです。打撃が重く、テイクダウンしてもすぐ組みついてきてなかなか離れません。モンゴルの選手は組んでくるイメージがありましたが、この選手は打撃の技術がとても高かったです。あとでfacebookで友達になって知ったのですが、ムエタイやMMAで活躍する選手だったようです。この試合は、小外刈り→テイクダウン→マウントパンチで効果1を先取。直後に腕十字が極まったのですが、グラウンドの時間切れということで一本は取れませんでした。そのあとに、相手の蹴りに合わせてカウンターの右ストレートで効果1合わせて効果2で勝利しました。
2試合目
次の試合の相手は170cm70kg体力指数240という大柄な選手。しかし、実際見てみると明らかに240より大きいような...男子の軽重の選手くらい体が大きかったです。彼女はまだ白帯ということで、技術はまだあまりないように思いますが、とにかく力が強い。前蹴りで吹っ飛ばされそうになりました。これから練習を積めば驚異的な存在になると思います。この試合は、大外刈りでテイクダウン→マウントパンチで効果1カウンターのパンチで効果1合わせて効果2で勝利しました。
2試合とも、相手の力は強かったですが、打ち合いでは勝っていたと思います。しかし、パンチが当たっていても効いているという感触がなかったので、相手を倒すパンチを身につけたいと思いました。コーチの稲垣先生や、コノネンコ先生からお話していただきましたが、フィジカルの強化、決定力のある技を身につけることは自分にとって大きな課題なので、克服できるようなトレーニングを積みたいと思います。
10月5日
この日は、観光をしました。1時間ほどで到着する予定が、いろいろ(ラファエル支部長の寝坊)ありまして、3時間半の長旅に...昼食も食べそびれてしまいました。人間はお腹が空くと、なんでもおいしそうに見えてくるもので、草原を歩いている牛や羊がおいしそうに見えて仕方なかったです。お腹を空かせてうなだれていたら、清水先輩が心配してチョコをくれました。帰ってからすぐ、ホテルのレストランで食事をしました。その後、お土産を買いに現地のデパートに行ったあと、「みんな1回はモンゴル料理を食べたいだろう」という塾長のご配慮で、モンゴル料理のお店へ連れて行って頂きましたが、とてもおいしかったです。ご馳走様でした。
10月6日
6時にホテルを出発し、チンギスハン国際空港から仁川空港へ。仁川空港に着いてから、昼食の後、稲垣先生に別なレストランに連れて行って頂き、今回の大会の反省会をし、アドバイスを頂きました。有難うございました。仁川空港から成田空港へフライトして、21時頃に解散しました。今回は、海外に行くことも、1人で大会の準備をすることも初めてだったので、中川先生や、家族、支部の仲間のサポートがとても大きなものだったことに気づきました。
しかし、今回の大会はたくさんの方のサポートを受けて、よい試合ができたと思います。特に事務局の由美子さんには、たくさんお世話になりました(由美子さんには2時間に1回くらいお腹が空いていないか心配していただきました……)。今後も、海外で活躍できるように、稽古に励みたいと思います。今回は、本当にありがとうございました。