2018/04《埼玉、東京、宮城、茨城、栃木》ワンマッチ交流戦レポート

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2018/04《埼玉、東京、宮城、茨城、栃木》ワンマッチ交流戦レポート

桜舞い散る岩槻文化公園にて、年3回恒例のワンマッチ交流戦が行われました。

今回は、13道場から集まって来た選手達による、全18試合。「これに向けて、皆、頑張って稽古して来たんだなぁ」と思わせる好試合が続きました。

主催者としては、毎度のことながら、大きな怪我人が出なかったことが、まず一番何よりほっとできる事ですね。

それでは思いつくままに全体評から。

・新宿西支部が初参戦。新宿西は小さい子が多いので、対戦相手が組めそうもないと思い、可能性がありそうな総本部と直に連絡を取っていただき、結果、総本部の少年部としても初参戦という形になりました。

その総本部から参戦してくれた子が4歳。新宿西からのエントリーは5歳。大宮西からは6歳で、この辺は全員がワンマッチ史上最年少の参加者。

もともと(公式戦と比較して)緩いムードで行われているワンマッチですが、大人の試合はやはりそれなりに緊張感が漂うものです。しかしこの辺りの年齢の子どもの試合は微笑ましいというか、ほのぼのしているというか、、、会場中をほんわりした雰囲気にさせていました。

・新宿西支部を率いる金子支部長は、第1回世界大会の日本代表選手。総本部の子どもたちを引率してきたのは清水指導員、岩﨑指導員の現役全日本王者2名。ついでにいうと観戦応援についてきた古館君も全日本Jr王者。

後はご存知、いつも審判団を取りまとめてくれている草加の能登谷支部長、それから吉祥寺の飯村支部長は現日本代表コーチ。

何か「新旧レジェンド大集合!」といった風で、傍から見たら「これは物凄いレベル、規模の大会なんだろうか???」と錯覚しそうなくらい豪華な顔ぶれが勢ぞろいでした。

・今回も遠く宮城県からの参戦者が。いつも参加呼びかけ、引率をしていただく佐藤師範代(仙台中央)、ありがとうございます。

その東北チームは4人で5戦4勝。そして3人がベストファイター賞受賞。さすが、遠いところをわざわざ時間とお金を掛けて参戦してくるだけあって、皆、気合の入った素晴らしいファイトを見せてくれました。

そして、以下目立った試合、選手を厳選して。

・関川(日立)vs.田沼(北本)

関川選手からの指名で実現したこの試合。両者は以前にワンマッチで対戦していて、田沼選手が勝利しています。

今回は自らが望んだだけあって、対策はバッチリ。明確なポイントこそ奪えなかったものの、見事に「恩返し」を実現。素晴らしいファイト内容でした。もう一戦も勝利し、関川選手はベストファイター賞をW受賞(吉祥寺支部賞&日立支部(*)賞)。おめでとう!

(*)通常「自支部の生徒には出さない」のが不文律のベストファイター賞ですが、「それを捻じ曲げてでもあげたい」と青木支部長がしたくらいの素晴らしい内容でした。

某SNSに今回の顛末が本人の手で書かれています。アカウントをお持ちの方はぜひご一読ください。青木支部長のコメントも含めて、ちょっと感動的ですよ。

・飛田(日立)vs.寺門(草加)

キック1年、空道無級の飛田選手(26)と、全日本シニア2位の寺門選手(46)の試合。

前に出る飛田選手に対し、寺門選手の遠間からの強くて速いジャブが、ことごとくヒット。グローブならどこかに引っかかりそうなバンチでも、拳サポの小さな拳はガードをすり抜けてしまいます。しかし飛田選手は全く動ぜす、怯まず前へ。しかもやみくもに前に出る特攻戦術ではなく、(上手くいってはいないとは言え)ちゃんとディフェンスに気を配り、間合いを探りながら、前へプレッシャーを掛けに行っています。

最終結果は、さすがにキャリア差を発揮した寺門選手の「効果2優勢勝ち」となりましたが、飛田選手の堂々たる試合ぶりも、私(渡邉)には、かなり印象に残った試合でした。

・藤田(御茶ノ水)vs.糸井(総本部)

54歳と62歳の対決。いくつになってもガチで闘える空道は素晴らしい!

試合は体格に勝る糸井選手が遠い間合いを支配するも、決定打なく、判定は引分け。惜しい! 初勝利までもうちょっとでした。前に出てくる藤田選手に対して見事な巴投げを決めかけたのが、この試合のハイライトでしたね。

一方の藤田選手は元大宮西の生徒。諸事情あってずっと休会が続いていたんですが、この度、心機一転、御茶ノ水支部に移籍して稽古を再開したばかり。今回、久しぶりに元気な顔が見れて、個人的にとても嬉しかったです。またこれからも頑張って下さい。

・山田(仙台中央)vs.小林(大宮西)

空道無級なれどフルコンカラテ、ボクシング、ムエタイ、柔術等、様々なキャリアを積んでいる仙台中央支部期待のニューカマー=山田選手と、最近メキメキ実力をつけてきている小林選手の対戦は、予想通りの好試合に。

結果は僅差判定で小林選手が勝利したものの、内容を評価され、両者ともにベストファイター賞を受賞。

・小野(塩釜)vs.長江(大宮西)

前回世界大会でJrの日本代表選手として出場した小野選手が一般に上がって、-230東北予選チャンピオンとなり、今回は「もっと経験を積みたい」とワンマッチに初参戦。 対する長江選手はトーナメントの出場経験はないものの実力は確かな選手。私(渡邉)も主催者として自信をもってマッチメイクさせていただきました。

若さとスピード感あふれる小野選手の攻撃に対し、体格を利した(身体指数229:237)重い打撃で反撃する長江選手。両者の激闘は2分2Rを終わって両者ポイントなし。小野選手の手数か?! 長江選手の重さか?! 審判泣かせの判定は2-1で小野選手に凱歌があがりました。

小野選手はベストファイター賞受賞。 長江選手は、、、申し訳ない、私(渡邉)の生徒じゃなければ私から出してあげたかった。それくらい良い内容でした。

・佐藤(仙台中央)vs.平田(浦和)

全日本シニア四冠の佐藤選手と全日本シニア2位の平田選手の対戦。

序盤重いパンチを武器にプレッシャーを掛けて優位に進めていた平田選手ですが、佐藤選手の寝技に捕まり、逆転負け。

一方の佐藤選手、今大会唯一の一本勝ち(腕ひしぎ十字固め)をメインイベントのここで決めるとは、さすがシニアの絶対王者。千両役者っぷりが際立っていました。もちろんベストファイター賞受賞。

今回は計18試合、しかもJrの試合も多かったので十分な余裕をもって全試合を終えることができたので、大会後恒例のスパー祭りも今回は存分に行えました。「これを楽しみに毎回参加、応援に来ています」と言ってくれる人も多い、ある意味、ワンマッチ交流戦のメインイベントですね。私(渡邉)も久しぶりに参加して、普段できない他支部の若手を中心に捕まえて頑張りました。

最後になってしまいましたが、参加協力いただけた各道場の皆様に感謝申し上げます。いつもありがとうございます。次回開催は7月初旬の予定です。またよろしくお願い致します。押忍。

以上