9月22日~28日のブラジル遠征の報告をいたします。
遠征メンバーは髙橋首席師範、東事務局長、東事務局次長、神山歩未先輩、選手として伊東宗志です。36時間程度の移動、時差ボケか体調がずっと変な感じでした。
主な日程
9月22日(木)日本出発
9月23日(金)移動、ブラジル入国
9月24日(土)審判講習会、セミナー、審査会
9月25日(日)パンナム大会、さよならパーティ
9月26日(月)ブラジル出発
9月27日(火)移動
9月28日(水)移動、帰国
審判講習会
多くの支部長、選手、審判団が参加し、非常に熱心に講習を受け、質問が飛び交う、良い審判講習会となりました。歩未先輩が審判の動作に関する講習、高橋首席がルールについての講習を行いました。
セミナー&審査会
フランスでの審査会の時も感じたことでしたが、全体的に基本、移動が上手でした。今回のセミナー&審査会の指導は自分が担当(通訳:由美子)しましたが、指導したことがすぐ出来て、50代、40代でもしっかりと顔の高さまで蹴りが上がります。世界選手権で日本勢が勝つことも非常に重要ですが、基本稽古、移動稽古が日本人の方が下手なのは絶対あってはダメだと思います。負けてられません。
パンナム大会
パンナム大会には6か国(ブラジル、米国、メキシコ、コロンビア、ボリビア、日本)が参加し、非常に見応えのある大会でした。大会会場はなんとサッカー場の芝生の上にマットを敷いており、半分外みたいなところで、すごく開放的な試合場でした。さすがブラジル!お陰で審判はいつもより大きな声を出さないと声が通らないため、しんどかった(^^;;
試合内容に関しては、全体的に強いフィジカル、MMA的な投げ技、寝技での一本決着の多さが目立ちました。打撃に関してはまだまだ技術不足で荒い印象だが、技術がつけば、投げ寝技ができるだけに強豪国となる可能性があると思いました。中でも日本から出場した伊東宗志と決勝で対戦したブラジルの選手はブラジルのプロMMAのチャンピオンだそうで、打撃、組技、寝技と非常に安定して強く、もし5月の世界選手権に出場してくるのならば、かなり要注意な選手だと思いました。
審判団に関してはかなりレベルが低かったです。今回も試合前に審判講習会を行いましたが、改めて審判講習を大陸ごとにやっていく必要性を感じました。審判団(支部長指導員)がレベルアップ(ルールをしっかりと把握)することで、選手に空道について、しっかり指導することができるようになり、その大陸の選手の技術力アップにも繋がると思いました。
日本から出場した伊東宗志の試合については、初戦こそ動きが悪かったものの、準決勝では、コロンビアの選手(2017W杯3位)を下して上がってきた選手相手に、パンチ連打でダウンを2度奪い一本勝ち、担架で運ばれるほどのダメージを与えました。決勝では上に書いたようにブラジルで有名な選手に勝利して、日本人の意地を見せてくれたと思います。地球の裏側の慣れない環境での初海外試合、日本代表として選手1人での出場、かなりのプレッシャーがあったと思います。5月の全日本優勝と今回のパンナム大会で負けられないプレッシャーの中、ブラジルのトップ選手を破り優勝したことは大きな自信に繋がると思います。引き続き11月アジア選抜、来年5月世界選手権と活躍してほしいと思います。
自分の審判についての反省点は日本と違う状況が起きた時にそれにすぐ適応できるように心の準備をしておく必要があると感じました。また、広い会場でしたので声はいつもの3倍くらい出しました、声だけはいつもより良かったと…。
最後に
今回ブラジルには初めて行きました。(南米も初)ブラジルは空港職員の人ですら、愛想が良く(仕事を楽しんでいる?)びっくりしました。空道関係の皆さんも気さくでアットホームな雰囲気でした。さよならパーティでは大量の肉(シュラスコ)が出てきてすごく美味しかったです。食べ物、人も良く、素晴らしい国でした。
北米、南米の皆さんからは空道愛、そして東創始者への尊敬と感謝が感じられ、大変嬉しい気持ちになりました。
同行してくださった首席、奥さん、由美子、歩未先輩、宗志、有難う御座いました。
大変貴重な良い経験となりました。以上です。
シュラスコ(マンションのパーティールームにシュラスコ用の肉焼くのがついてる)
壮絶な殴り合い(宗志、決勝戦)