2022/10月 ワンマッチ交流戦 結果&レポート

10/30(日)、岩槻文化公園柔道場にて年三回恒例のワンマッチ交流戦が開催されました。

今回参加いただいた支部は全9支部。試合数はエキシビションマッチも含めて全13試合でした。

 

以下は個人的な感想です。

 

・ワンマッチは体格も年齢も実力もバラバラな人たちがエントリーしてきます。その中から最適解のマッチメイクを作るのは毎回骨の折れる作業になります。そして作った後も当日大会が終了するまで「本当にこれで行けるのか?! 大丈夫か?! 大丈夫であってくれ」と祈るような気持ちで過ごすことになります。

今回も大きな怪我人なく無事終了できて、幸いでした。関係者各位に感謝申し上げます。

 

・少年部は4試合を組みましたが、ちゃんとした試合は1試合のみ。残り3試合は体格や年齢が噛み合わず、本来は試合不成立のところを「エキシビション」という形でやりました。(これは毎回のことです)

その意味で、格上(=体格、実力が上)になる子には「『よし!! こいつなら勝てるぞ!! オラオラァ!!』とならないように。普段の組手練習のレベルで相手をしてあげてね」と事前に申し添えているのですが、その格上の子も、初試合だったりするとつい興奮してしまい、コントロールが欠けてしまうところがありました。

この辺はもう少し主催者、所属の支部長、審判の三者で意思統一をしっかりして、大会の趣旨に合うように試合をコントロールしないといけないと思っています。

 

・一般&シニアに関しては、今回は年齢差がある試合が多く組まれましたが、その多くが好試合になりました。伊藤(大宮西、49歳)と佐野(大宮西、58歳)の両選手は、それぞれ29歳&35歳年下の若い相手の猛攻にさらされつつも最後まで反撃し、「あわや」と思わせるシーンを作ってくれました。また吉田選手(北本、52歳)は15歳若く、18kg重い相手に目の覚めるようなハイキックで快勝。あるいは伊東選手(水戸、50歳)も(10kgの体重アドバンテージがあったとはいえ)17歳年下で関東予選にも出場しているバリバリの現役一般部の選手を相手に勝利しました。

これらは各選手の常日頃からの稽古と鍛錬があるのはもちろんですけれど、同時に空道という武道の持つ大きな可能性を証明したものであると思います。

「歳をとっても若い人と伍して戦うことができる」、、、それは全ての武道/武術/格闘技の理想ではありますが、同時に「そんなのは絵空事。夢の世界の話」ととらえている人達も多いかと思います。しかし「そうではないんだ」と、「その理想を体現できる可能性を空道は持っているんだ」ということを彼等は証明してくれたのではないかと思います。

 

・個人的に嬉しかったのは今回初めて小岩支部からご参加いただいたことです。

皆様もご存じのとおり、小岩支部はまだ非常に若い支部です。私が28年前、浦和同好会(現:浦和支部)を立ち上げて徐々にその活動が波に乗ってきた際、千葉県内の支部間の交流から始まった「首都圏東大会」にエントリーさせていただき、そこをステップボードに数々のチャンピオン、強豪選手を輩出できるようになっていった、、、という歴史があります。今、反対に、自分の主催する交流戦を通じて若い支部の発展に寄与できるのは当時の恩返しとして、本当にうれしいことです。今後の継続参戦を期待しております。

ちなみにその小岩支部から参加した松下選手は若さ溢れる戦いぶりで見事な初勝利を収めました。

 

 

今大会の一部試合に関しては、動画を撮影してありますので、編集ができ次第、こちらのチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCRzVLLBJ2A2qN0OoAV39wkw)にアップします。お楽しみにどうぞ。

 

また例によって、交流戦終了後は、選手観戦者入り乱れてのマススパーを行いました。

交流戦の試合数はいつもよりも少なかったですが、このマススパーはいつもよりも参加人数が多くて、喜ばしい限りでした。私自身も久しぶりにそこに参加させていただきました。

ただ残念なことが一点。交流戦そのものでは怪我人は出なかったものの、このマススパーで怪我人が出てしまいました。
それは軍手でマススパーに参加していた人がいて、そのパンチが間違って目尻に当たってしまい出血したというものです。怪我をされた方からは「大丈夫です。自分が下手だっただけなので。すみません」と逆に謝られて、恐縮しました。

今回のこれはあくまでも「アクシデント」ではありますが、「アクシデントはまま起こりえるもの」という前提で、次回以降は「マススパーに参加する際にはオープンフィンガーグローブ(=万が一、間違って当たってしまった際にも相手を守れるようにクッションのあるもの)が必須。素手、軍手、試合用フィストガード等では参加は不可」とルールを設定させていただきます。

主旨ご理解の上、厳守いただけますようお願いします。

 

さて最後になりましたが、改めて参加、協力いただいた皆様、ありがとうございました。

次回開催は2月の予定です。またよろしくお願い致します。

押忍。

 

渡邉慎二 浦和/北本/大宮西支部長 拝

 

2022/10月 ワンマッチ交流戦 結果

 

《第1試合》Jrルール エキシビションマッチ

・品村 爽太(草加,無級,120cm,25kg,7歳) 判定なし 藤原 悠聖(日立,無級,130cm,28kg,10歳)

※藤原にハイキックで効果1、有効1あり

 

《第2試合》Jrルール エキシビション

・佐藤 大河(日立,8級,145cm,43kg,12歳) 判定なし 丸山 諒太(大宮西,        8級,130cm,35kg,8歳)

※佐藤にハイキック効果1、ミドルキック効果2あり

 

《第3試合》基本(=顔面打撃)ルール、1.5分、本戦延長方式

・鈴木 斗真(つくば,9級,164cm,50kg,15歳)× 効果優勢勝ち〇 橋本 陸央(草加,無級,163cm,56kg,25歳)

※橋本にパンチ効果1あり

 

《第4試合》空道ルール、2分、1Rのみ

・鈴木 宏幸(大宮西,4級,176cm,77kg,55歳)×効果優勢勝ち 〇 小松原 豪(草加,無級,173cm,83kg,31歳)

※小松原にパンチ効果2あり

 

《第5試合》空道ルール、3分、1Rのみ

・武井 雄哉(草加,無級,177cm,67kg,21歳)×判定3-0 〇 藤澤 純也(横浜北,6級,175cm,68kg,19歳)

 

《第6試合》空道ルール、2分、本戦延長方式

・伊藤 成記(大宮西,無級,170cm,65kg,49歳)×効果優勢勝ち〇 岩田 純弥(草加,無級,160cm,68kg,20歳)

※岩田にマウント極め突きの効果1あり

 

《第7試合》空道ルール、2分、本戦延長方式

・中西 亮太(日立,7級,165cm,63kg,30歳)〇 延長判定3-0× 廣木 有史(水戸,無級,175cm,65kg,45歳)

 

《第8試合》空道ルール、2分、本戦延長方式

・佐野 俊彦(大宮西,2級,158cm,58kg,58歳)×判定3-0〇 松下 大吾(小岩,7級,160cm,62kg,23歳)

 

《第9試合》Jrルール、エキシビションマッチ

・佐藤 大河(日立,8級,145cm,43kg,12歳)判定なし 國竹 陸斗(草加,無級,131cm,33kg,10歳)

※青に顔面パンチの警告あり

 

《第10試合》Jrルール、投げあり

・丸山 諒太(大宮西,8級,130cm,35kg,8歳)×効果優勢勝ち〇 藤原 悠聖(日立,無級,130cm,28kg,10歳)

※藤原にハイキック効果1あり

 

《第11試合》空道ルール、2分、1Rのみ

・鈴木 宏幸(大宮西,4級,176cm,77kg,55歳)× 腕十字、一本〇 品村 和輝(草加, 170cm,83kg,33歳)

 

《第12試合》空道ルール、2分、本戦延長方式

・吉田 直樹(北本,1級,182cm,77kg,52歳)〇 効果優勢勝ち× 柴田 望(つくば,6級,175cm,95kg,37歳)

※吉田にハイキック効果1あり

 

《第13試合》空道ルール、2分、本戦延長方式

・掛須 裕輝(御茶ノ水,7級,170cm,73kg,33歳)×延長判定3-0 〇 伊東 大地(水戸,参段,171cm,83kg,50歳)

 

 

ベストファイター賞受賞者

・草加支部賞=佐藤大河(日立)、品村和輝(草加)

・日立支部賞=吉田直樹(北本)

・水戸支部賞=中西亮太(日立)

・小岩支部賞=佐野俊彦(大宮西)

・横浜北支部賞=丸山諒太(大宮西)

・浦和支部賞=広木有史(水戸)

 

2022年