2019.03.13   2019北斗旗全日本体力別選手権関東予選試合レポート

-230
古豪である朝岡が注目されたが、高岡に敗れる。実績ある荒井から一本勝ちしたを下した高岡は19歳、経験は半年。高岡と小松では高岡が優勢勝ち、世代交代が印象づけられた。

-240
18歳の鴇田は右の蹴りが早くかつ強烈。ポイントを次々と奪い、決勝では世界大会代表の横浜北・服部を破ったが、組みでは服部に一日の長があった。本戦での再戦が期待される。

-250
「巌流島」でも活躍する極真拳武会の原翔大が参戦、台風の目となった。実績ある野田を下し二勝したものの棄権した。優勝した山本との全日本での対戦が期待される。

-260
無級のエフェヴィガが身体能力の高さと当て勘を駆使、遠い間合いから暴風雨のように飛び込んで優勝。全日本でも闘いぶりが注目される。

+260
イウン・チョルが優勝した。

女子

-220
二人参加のため二戦したが、一勝一敗。内容も互角で三好が勝ちとなった。熊谷とともに気迫溢れる闘いぶりで、観客を沸かせた。

+220
古豪の吉倉が往年の突進力なく敗退。内藤が打撃の合間に組まない投げを交え、空道らしい闘いぶりで優勝した。

シニア

格闘軽
各試合でポイントを取った攻撃力ある海老原が優勝した。


100kg前後の迫力ある闘いは、右クロスが的確にヒットした小林が優勢勝ち。

空道


実績ある強豪同士で見応えある決勝は、4-1で糸永の勝ち。糸永は中量級の平石とともに安定した闘いぶりだった。

軽中
一般部でも実績のある甲斐が、手堅く優勝。


蹴りを脛ブロック、組んでは巴投げを駆使する平石が、ダメージもなく優勝した。

軽重
高尾同士の闘いとなり、吉永が手数の差で優勝。


横山が強豪・小田との決勝を制した。

超重
二勝一敗が二人の混戦で、直接対決を制した野村が優勝した。

2019.01.22   青森県優良スポーツクラブ賞レポ

青森県教育委員会は、1月19日(土)、本県スポーツ振興に貢献した個人や団体、優秀な成績を収めた選手の功績をたたえる、「平成30年度 県体育功労者等表彰式」を青森国際ホテルで行いました。

その中で、平成13年より設立し活動を続ける三沢市空道協会が「青森県優良スポーツクラブ賞」を受賞。

三沢市空道協会は、青森県空道協会の加盟クラブとして、組織、充実に努め、今日においても事業展開などに積極的に参画し、本協会基盤づくりに貢献しています。加えて青少年健全育成と地域貢献活動を並行し、社会福祉としての空道の普及を継続して行っております。
18年の歩みの中で、3名の世界Jrチャンピオンと15名の全国覇者を輩出しておりますが、単なる競技者育成ではなく、本協会の様々な活動内容が総合的に評価されました。空道連盟内において県行政から団体に向け、こうした表彰を受けるのは初であり関係一同、大変嬉しく思っております。
本県の体育行政および県民の間に「空道」が着実に広く認知、ご評価されてきた証でもあると感じます。

この賞を受け、関係みなさまに、この場をお借りし、厚くお礼を申し上げ今後も本県における空道の普及・振興に大きな力を発揮するものに変えさせていただきたいと思います。
青森県空道協会 理事長 五十嵐祐司

1月9日(水)には青森県知事を表敬し、昨年末行われた大会の報告をする。

昨年末(12月27日)には青森市長を表敬。

2019.01.07   2018/10月《埼玉、東京、神奈川、茨城》ワンマッチ交流戦レポート

関連記事:試合結果

 

10/28(日)、年3回恒例のワンマッチ交流戦が、いつものように岩槻文化公園体育館にて、開催されました。以下はそのレポートです。
まず、目立った選手、試合に関して、少々。

・タチアナ選手(早稲田)
掴みあり顔なしフルコンカラテの有段者。内藤選手(横浜北)との対戦では、柔道経験のある相手に組み負けず、課題だった顔面パンチの攻防にも成長の跡を見せ、勝利。
(ベストファイター賞受賞)
一方、内藤選手も急なオファーを受けていただいて感謝します。次回以降、万全な体制での再チャレンジを期待しています。

 

・太田選手(横浜北)
齋藤選手(草加)との対戦では、体格での優位さを活かしたうまい闘いぶり(=掴んで膝→3秒のブレイク直前に放して蹴り攻撃→またすぐ掴んで膝、、、のループ)を見せ、さすがチャンピオン(東京都下・神奈川県大会U13)と思わせました。
逆に江川選手(大宮西)との対戦では、良いところを見せられなかったけれど、両者の体重差は13kgで。本来なら「試合不成立」とのところ、よくオファーを受けていただきました。感謝します。
(ベストファイター賞受賞)

 

・糸井選手(総本部)
今年4月の再戦となった藤田選手(御茶ノ水)との闘いでは、見事なカウンターのタックルを決め、華麗な(?)胴回し回転蹴りで場内を沸かせ、と大活躍。判定2-1の僅差なれど、見事な勝利をゲット。63歳の試合勝者は、おそらく大道塾最年長記録かと、、、。

 

・月東選手(草加)
今年の東京都下・神奈川県大会のシニア-200クラス優勝者で、最近急激にその実力を伸ばしてきている吉本選手(吉祥寺)との対戦では、若さ溢れる積極果敢な攻撃で金星獲得。
また、やったことのないU16ルールでの対戦を受けていただいたことにも感謝します。そこで見事な一本背負い(※U16ルールでは反則)を決めたのはご愛敬でしたね(笑)
(ベストファイター賞受賞)

 

・安東選手(早稲田)
シニアとは言え、圧倒的に格上となる黒帯2名を相手に奮闘し、一勝一敗。計4Rを闘い抜きました。早稲田の主将として、面目躍如の活躍でした。
(ベストファイター賞受賞)

 

・長沢選手(御茶ノ水支部)
47歳=長沢選手が、20歳=池田選手を相手に、真っ向勝負の大激闘。本戦は優位に進めたものの、延長で「有効」を奪われ、無念の敗戦。しかし内容は高く評価されました。
(ベストファイター賞受賞)

 

・小松選手(草加)
体格、リーチに勝る小松選手(無級)が、黒帯の小林選手(吉祥寺)を相手に、遠距離でのジャブ、ストレートを決め続け、効果3を奪うアップセット。

 

・藤田選手(御茶ノ水)
本日2試合の54歳 藤田選手。1戦目は糸井選手に競り負けたものの、2戦目の中川選手(早稲田)との試合では、そのうっ憤を晴らすかのように鋭い右ストレートを決め続け、効果3で激勝。
(ベストファイター賞受賞)
ちなみに御茶ノ水支部は2名が参戦し、2名ともがベストファイター賞受賞という大活躍でした。

 

・佐藤選手(横浜北)
顔なしフルコンカラテ黒帯の月東選手(草加)を相手に、長い脚を活かした変幻自在の蹴り技と、ジュニア選手ならではの速いリズムのコンビネーションで圧倒。将来の北斗旗での活躍を期待しています。
(ベストファイター賞受賞)

 

【総評】

・今回は参加人数が普段よりも少なめでしたが、それでも8道場より26名の選手に集まっていただき、全16試合が行えました。

2011年に「埼玉県交流大会」として始まったこのワンマッチ、「完全に定着したなぁ」、「皆様に受け入れてもらっているなぁ」、と改めて感謝します。

・延長戦まで行っても、「スタミナ切れで手が止まる」といった試合がなかったのは、良かったです。 参加選手がこの試合に向けてしっかりと準備してきた感がありました。(体)

・大会後の講評で能登谷草加支部長から「テクニカルな試合が多かった」と評価していただいたのも、嬉しかったです。

これは毎回の開会の挨拶でも言っていることですが、交流戦はこの試合の勝ち負けが次の大会に直結するもの(例:北斗旗予選)ではないので、目先の勝ち負けにこだわり過ぎることなく、練習してきた技にトライしてほしい、経験を積んでほしいと思います。(技)

・しかしそれでも最後はやっぱり「ハート」ですね。今回、ベストファイター賞の獲得こそなかったものの、特に日立支部各選手の「気持ち」の入った試合ぶりが印象に残りました。(心)

・この交流戦を、修練を積んできた「心技体」の確認の場として、自分自身へのチャレンジの場として、これからも多くの選手、関係者に有効活用していただけるよう、願っております。

最後になりましたが、改めて選手、関係者の皆様、お疲れさまでした。参加協力、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。押忍。

大道塾 浦和/北本/大宮西支部
支部長 渡邉慎二 拝

p.s.
前大会同様、いくつかの試合をyoutubeにアップしてあります。「大道塾 ワンマッチ」等で検索をかければ引っ掛かりますので、お楽しみください。

2018.12.21   第五回世界選手権レポート

第五回世界選手権レポート01:日本代表23名、かく闘えり

第五回世界選手権レポート02:各階級決勝(日本人が進出しなかったクラス)

第五回世界選手権レポート03:決勝以外の海外の選手同士の対戦リポート

第五回世界選手権レポート04:表彰式・雑感

WEB媒体

バウトレビュー 
http://www.boutreview.com/3/reports/item_15745.html

ゴング格闘技 
https://note.mu/gong_kakutogi/n/nd27d60f0d7a3

ヤフーニュース(→イーファイト) 
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181202-00000013-gbr-fight

 

雑誌

「Fight&Life」12月22日発売号

 

第五回世界選手権レポート03:決勝以外の海外の選手同士の対戦リポート

第五回世界選手権レポート01:日本代表23名、かく闘えり
第五回世界選手権レポート02:各階級決勝(日本人が進出しなかったクラス)
第五回世界選手権レポート03:決勝以外の海外の選手同士の対戦リポート
第五回世界選手権レポート04:表彰式・雑感

3.決勝以外の海外の選手同士の対戦リポート

 

各階級準決勝以下の海外の選手同士の対戦より、以下、目立った試合をピックアップする。

 

-230

2回戦。アディス・シャムシェフ(キルギスタン・白)はジェームス・アレクサンダー(アメリカ)に後ろ蹴りで一本勝ち

 

-240

2回戦。ヤーボラト・アマンタエフ(カザフスタン・青)はアンドレイ・グリシン(ロシア)に本戦旗判定で敗れるも、副主審が引き分けを支持する健闘をみせた

準決勝。ラウリ・ツタラウリ(ジョージア・白)が1分48秒、アキレス腱固めでアンドレイ・グリシン(ロシア)を下す

 

-250

3回戦。イゴール・ペルミン(ロシア・白)が、藤田隆を破ったアマンゾール・カイサ(カザフスタン)からパンチで効果を奪って本戦勝利

 

-260

2回戦。テコンドー出身のアダム・カリエフ(ロシア・白)が、ブラジリアン柔術黒帯のロドリゴ・ヴァルガラ(チリ)に後ろ回し蹴りで一本勝ち

2回戦。イワン・シュペッド(ロシア・白)が、ウィリアム・ドゥラシュス(AAHOC)に右フックで一本勝ち

 

-270

リーグ戦。ウンチョル・イ(韓国・青)は、優勝したコンスタンチン・カラウリヌイッフ(ロシア)相手に、本戦旗判定5-0で敗れるも、後ろ回し蹴りをチップさせる大健闘

3回戦。アンドレイ・チェルニック(ロシア・青)は、前回世界選手権-270クラス3位のシルカン・イスマイロフ(アゼルバイジャン)に膝蹴りで一本勝ち

3回戦。トマス・コンコル(カナダ・青)は、オスカー・ロペス・トベッラ(スペイン)にフックで一本勝ち

準決勝。アンドレイ・チェルニック(ロシア・白)は、トマス・コンコル(カナダ)に腕十字で一本勝ち

 

270+

2回戦。マラット・アリアスハボブ(ロシア・白)がパンチで効果を3つ、有効を1つ、カメラも追い切れないスピードの飛び膝で攻め立て、デグォン・イ(韓国)を下す

2回戦。セルゲイ・ミナコフ(ロシア・白)がジョナタン・プルースト(フランス)に右ストレートで一本勝ち

3回戦。セルゲイ・ミナコフ(ロシア・白)がパウリウス・ペセリウナス(リトアニア)に右ハイキックで一本勝ち

 

女子-220

リーグ戦。アナスタシア・モキシナ(ロシア・青)がリチカ・シャルマ(インド)からパンチ連打で効果3つ、有効1つ、左ハイキックで有効1つを奪い、圧勝

リーグ戦。アナスタシア・モキシナ(ロシア・青)がアビー・ソコル(アメリカ)からニーインベリーやパンチ連打などでポイントを積み上げ、圧勝

 

 

女子220+

準決勝。アッラー・リサック(ウクライナ・青)は優勝したクリスチナ・スチエパニャン(ロシア)に対し本戦旗判定2-1でリード、延長1-4で逆転負けを喫した

準決勝。ジョージアのプロMMAファイター、リアナ・ドジョジュア(白)はアレクサンドラ・サビエチバ(ロシア)に本戦旗判定0-3、延長旗判定1-4で惜敗

1回戦。リアナ・ドジョジュア(ジョージア・青)は、セヨン・シン(韓国)にマウントパンチで効果を得てからの腕十字で一本勝ち

第五回世界選手権レポート02:各階級決勝(日本人が進出しなかったクラス)

第五回世界選手権レポート01:日本代表23名、かく闘えり
第五回世界選手権レポート02:各階級決勝(日本人が進出しなかったクラス)
第五回世界選手権レポート03:決勝以外の海外の選手同士の対戦リポート
第五回世界選手権レポート04:表彰式・雑感

各階級決勝(日本人が進出しなかったクラス)リポート

今大会、決勝は、1クラスのみが日露対決で、1クラスは日本人同士の対戦、残る5階級は、ロシア人同士の対戦となった。“みて楽しむファン”の目線で振り返れば、-240準決勝で服部晶洸が勝ち、-250準決勝で山崎順也か加藤智亮のどちらかが勝ち、-260準決勝で清水亮汰か加藤和徳のどちらかが負け、-270準決勝で目黒毅が勝ち、270+で岩﨑大河か野村幸汰のどちらかが勝ち、女子-220で作田千代美か小柳茉生のどちらかが勝っていれば、決勝は8クラス中7つが日露対決となっていたわけで、さぞかし盛り上がっただろうと思う。同時に、日露対戦がメインとなった準決勝こそが、世界選手権のハイライトだった気もする。そう考えると、準決勝が2コートで淡々と“消化”されていったのは、もったいなかったのではないか? 4年に1度の世界選手権ともなれば“準決勝は一方のコートが本戦2分を経過するまではもう一方のコートは試合を始めない”などといった中庸なタイムリリースを図り、選手にとっての一世一代の大舞台を引き立ててもよい気もする。

-240

-250

イゴール・ペルミン(ロシア・白)が本戦でパンチで効果を奪い、延長旗判定5-0でロマン・クリエフ(ロシア)に勝利

 

-270

コンスタンティン・カラウニク(ロシア・白)が本戦自動延長、延長旗判定2-1のスプリットの末、再延長でミドルキックで有効を奪い、アンドレイ・チェルニック(ロシア)に勝利し、連覇

 

270+

 

マラット・アリアスハボブ(ロシア・青)がビクトル投げからの膝十字固めを狙えば、セルゲイ・ミナコフ(ロシア)はそれを潰して、キメ突きを狙う。一進一退の攻防の末、延長旗判定5‐0でアリアスハボブが初優勝を決めた

 

女子-220

アナスタシア・モシキナ(ロシア・青)が延長旗判定3‐1でクリスチナ・サンドルキア(ロシア)に勝利。モシキナは、決勝進出までの3試合すべてで打撃により3ポイント以上(一本=8P、技あり=4P、有効2P、効果=1P)を獲得。決勝こそ、接戦を演じたものの、ロシア選手特有の肩甲骨ごと投げだすかのようなパンチの伸びと、拳の硬さを感じさせた。

 

女子220+

〇クリスチナ・スチエパニャン(ロシア・青)が延長でニーインベリーからのキメ突きにより効果1を奪ってアレクサンドラ・サビエチバ(ロシア)に勝利

 

第五回世界選手権レポート04:表彰式・雑感

第五回世界選手権レポート01:日本代表23名、かく闘えり
第五回世界選手権レポート02:各階級決勝(日本人が進出しなかったクラス)
第五回世界選手権レポート03:決勝以外の海外の選手同士の対戦リポート
第五回世界選手権レポート04:表彰式・雑感

 

表彰式

〔第5回世界空道選手権〕

■男子 270+/Male 270+ class

優勝/1st マラット・アリアスハボフ(Marat Aliaskhabov)(Russia)

準優勝/2nd セルゲイ・ミナコフ(Sergei Minakov)(Russia)

3位/3rd 野村 幸汰(Nomura Kota)(Japan)

■男子 -270/Male under 270 class

優勝/1st コンスタンチン・カラウリヌイッフ(Konstantin Karaulnykh)(Russia)

準優勝/2nd アンドレイ・チェルニック(Andrei Chernykh)(Russia)

3位/3rd 目黒 毅(Meguro Tsuyoshi)(Japan)

■男子 -260/Male under 260 class

優勝/1st 清水 亮汰(Shimizu Ryota)(Japan)

準優勝/2nd 加藤 和徳(Kato Kazunori)(Japan)

3位/3rd アダム・カリエフ(Adam Khaliev)(Russia)

4位/4th イワン・シュペッド(Ivan Shpedt)(Russia)

■男子 -250/Male under 250 class

優勝/1st イゴリ・ペルミン(Igor Permin)(Russia)

準優勝/2nd ロマン・クリエフ(Roman Kuliev)(Russia)

3位/3rd 加藤 智亮(Kato Tomoaki)(Japan)

4位/4th 山崎 順也(Yamazaki Junya)(Japan)

※クリエフの隣は、表彰式前に観衆の前での“サプライズ・プロポーズ”を受け入れた婚約者

■男子 -240/Male under 240 class

優勝/1st ゲガム・マナヴァジャン(GegamManavazian)(Russia)

準優勝/2nd ラウリ・ツタラウリ(RauliTutarauli)(Georgia)

3位/3rd 服部 晶洸(Hattori Akihiro)(Japan)

4位/4th アンドレイ・グリシン(Andrei Grishin)(Russia)

■男子 -230/Male under 230 class

優勝/1st ウラジミル・ミロシニコフ(Vladimir Miroshnikov)(Russia)

準優勝/2nd 中村 知大(Nakamura Tomohiro)(Japan)

3位/3rd エドガル・コリャン(Edgar Kolyan)(Russia)

4位/4th 谷井 翔太(Tanii Shota)(Japan)

※撮影の際、ミロシニコフは、コリャンの手を取り、最上段にコリャンを招きあげてしまった。思いやりは感じるが、固いことをいえば、クリエフの婚約者の件を含め、このようなことを許容していると、いずれ、歯止めが利かなくなって来ないか、心配ではある……

■女子 220+/Female 220 over class

優勝/1st クリスチナ・スチエパニャン(Kristina Stepanyan)(Russia)

準優勝/2nd アレクサンドラ・サビチエバ(Aleksandra Savicheva)(Russia)

■女子 -220/Female under 220 class

優勝/1st アナスタシア・モシキナ(AnastasiiaMoshkina)(Russia)

準優勝/2nd クリスチナ・サンドルキナ(Kristina Sandrkina)(Russia)

 

※最優秀勝利者賞(北斗旗)獲得:ゲガム・マナヴァジャン

 

〔第2回世界空道ジュニア選手権〕

U13 F-42 勝利者/WINNER 相内 春花(AiuchiHaruka)(Japan)

U13 F-52 勝利者/WINNER 神 舞優(JinMahiro)(Japan)

U13 M-42 優勝/1st 鈴木 廉(Suzuki Ren)(Japan) 準優勝/2nd アルセン・アヴェチシャン(ARSEN AVETISIAN)(Russia)

U13 M-52 優勝/1st 酒井 晃希(Sakai Koki)(Japan)

U16 F-43 優勝/1st 稲垣 琴愛(Inagaki Kotoa)(Japan)

U16 F-53 勝利者/WINNER 小野寺 玲奈(Onodera Reina)(Japan)

U16 F-63 優勝/1st アンゲリナ・スタロベロヴァ(Angelina Staroverova)(Russia)

U16 M-48 優勝/1st 今井 健太郎(Imai Kentro)(Japan) 準優勝/2nd チムル・ボルコフ(Timur Volkov)(Russia)

U16 M-58 優勝/1st バデイム・ルキナノフ(Vadim Lukinanov)(Russia) 準優勝/2nd 吉田 優太(Yoshida Yuta)(Japan)

U16 M-68 優勝/1st デニス・ズボフ(Denis Zubov)(Russia) 準優勝/2nd 鶴田 陸(Tsuruta Riku)(Japan)

U19 F-215 優勝/1st ビクトリア・ノスコバ(ViktoriiaNoskova)(Russia)

U19 F-225 優勝/1st イアナ・マレバヌナヤ(IanaMalevannaia)(Russia)

U19 F-235 優勝/1st クセニア・ヤコベンコ(KseniiaIakovenko)(Russia)

U19 M-220 優勝/1st エルビン・カザノフ(Elvin Gasanov)(Russia)

U19 M-230 優勝/1st エブゲニー・ノビコフ(Evgenii Novikov)(Russia)

U19 M-240 優勝/1st ダニル・マコゴノフ(DanilMakogonov)(Russia)準優勝/2nd アレクサンドル・ソポフ(Alexander Sopov)(Russia)

U19 M-250 優勝/1st 曽山 智輝(Soyama Tomoki)(Japan) 準優勝/2nd デミアン・ブンドザ(DemianBundza)(Ukraine)

U19 M-260 優勝/1st ダニル・ダニロフ(Danil Danilov)(Russia)

U19 M-270 勝利者/WINNER コンスタンチン・イワノフ(Konstantin Ivanov)(Russia)

U19 M270+ 勝利者/WINNER ミハイル・スツヂョノフ(Mikhail Studenov)(Russia)

 

U19の入賞者。ロシア人11人と、ただ一人の日本人、曽山(青道着)。-260優勝のダニロフの風格にびっくりするとともに、4年後、この世代が一般部で日露対決をするのかと思うと……

 

雑感

空道創始者である東孝・大道塾塾長による“サプライズ演武”。金的蹴りや頭突きといった空道ならではの技術を織り交ぜた打・投・極の連繋をふんだんに披露した

一方、全日本選手権7連覇の記録保持者・小川英樹(大道塾四日市支部長)は、少年少女たちを相手に、前半は持ち前の華麗な技を極めまくりつつ、後半は一致団結の連繋技に屈するというストーリー性のある演武を展開

開会式。世界選手権史上最多240名の選手が集った

和太鼓、女子高校生チームによるダンスなどが彩を添えた

中学生以下は入場無料なうえに、抽選でゲーム機が当たるというステキなサービスが実施された

英語での説明を施したうえでの選手向けの“おもてなし”も多々みられた

大会初日の反省点を踏まえ、2日目の大会開始前に審判&運営スタッフが意見を交わし合ってのミーティング。こうした努力を経ても、なお、一筋縄ではいかないのが国際大会の進行ナリ……

安全維持のため、1試合の度に、登壇のための階段を設置→撤去。こうした作業も、目立たぬところで行われている

ロシア勢おなじみのチーム一丸となってのウォームアップ。強さの秘密は、意外にも昭和の日本的なシンプリシティーにあるのかも

フェアウェルパーティー

東塾長の言葉を神妙な表情で聞き入るロシアのジュニア戦士たち

第五回世界選手権レポート01:日本代表23名、かく闘えり

世界選手権 ダイジェスト

第五回世界選手権レポート01:日本代表23名、かく闘えり
第五回世界選手権レポート02:各階級決勝(日本人が進出しなかったクラス)
第五回世界選手権レポート03:決勝以外の海外の選手同士の対戦リポート
第五回世界選手権レポート04:表彰式・雑感

1.日本代表23名、かく闘えり

-230 

優勝したミロシニコフは、目黒戦とも谷井戦とも、接戦で競り勝ち、決勝の中村戦でも、決して攻勢ではない展開のなかでポイントを奪って勝利した。敗戦した目黒が谷井vsミロシニコフ戦の前に「あの選手だったら、谷井選手なら勝つでしょう」と楽観していたことが象徴しているが、日本勢としては、勝てる相手を勝ち上がらせてしまった感あり。

中村知大(大道塾御茶ノ水)

2回戦(初戦)。Vsシュクラバリュック(ウクライナ・青)。左ハイキックから三角絞めへの流れるような連繋で一本勝ち

3回戦。vsシャムシェフ(キルギスタン・白)。キメ突きで効果を奪い、腰絞め(クロックチョーク)で攻める。本戦旗判定4‐0

準決勝。vsエドガル(ロシア・白)。9年前の世界選手権決勝ではエドガーが勝利し、4年前の世界選手権決勝では中村の不戦勝だったカード。中村はエドガーの朽木倒に苦しみつつ、離れてのハイキックなどで攻め、本戦旗判定3‐0、延長旗判定3‐2で薄氷のリベンジを果たす

決勝。vsミロシニコフ(ロシア・青)。延長旗判定1‐4で敗退。「(日本として)プラスアルファがなくて申し訳ないですけど、(清水)亮汰が(優勝を)獲ってくれてよかった。今後は指導者になります。時間をおいて、“試す”という意味で試合に出ることもあるかもしれませんが、少なくとも、世界大会を目指すような選手としては出ません」

谷井翔太(大道塾横須賀)

3回戦(初戦)。vsゴガラドゼ(ジョージア・青)。本戦旗判定1‐2でリードされるも、延長旗判定3‐2で逆転勝利

準決勝。vsミロシニコフ(ロシア・青)。蹴り技で攻勢の時間帯を維持するも、フックで効果を奪われ本戦旗判定0‐5で敗れる。「今まで一番いいコンディションで挑めたので、悔いはないです。次の世界大会まで出られるかは分からないですが、また大会には出たいと思います」

目黒雄太(大道塾長岡)

2回戦(初戦)。vsハカン・ドギャン(トルコ・青)。本戦旗判定3‐0でリードしつつ、延長へ。延長で腕十字による一本勝ち

3回戦。vsミロシニコフ(ロシア・青)。本戦、蹴り技で圧倒するも、流れでマウントを取られ、パンチで効果1を奪われ、判定では副審の旗3本がミロシニコフに。副主審、主審が引き分けを支持し、延長を迎えたが、効果以上のポイントを取り返すには至らず。「負けちゃいけない相手でした。単純に自分に倒し切る力が足りなかった」と悔しさを滲ませつつ「今後も、体力別、無差別、今まで通りに出るつもりです。……小川支部長は何連覇でしたっけ? 7! ちょっと長いかな(苦笑)」と。全日本‐230クラス4連覇を達成しているのであと4年勝ち続けて記録を更新するとちょうど次の世界選手権を迎えるかたちとなる。「負けたままではやはり悔しいですね」と早くも、次の世界大会までのヴィジョンを描いていた

菊地逸斗(大道塾横浜北)

 

2回戦(初戦)。vsヤーマノフ(カザフスタン・青)。2017ワールドカップでは目黒雄太に勝利し準優勝したベテランの鋭い打撃にひるむことなく、本戦旗判定5‐0で勝利

3回戦。Vsエドガル(ロシア・白) 。エドガルの朽木倒(朽木倒とはいっても後隅に崩して倒すのでなく、肩の上まで持ち上げてから落とすかたち)をはじめとしたパワー殺法に圧倒され、マウントパンチで効果2つを奪われ、本戦で敗れる。「プレッシャーやフィジカルが凄くて、自分の攻撃がまった通じませんでした。膝蹴りも1発入ったんですけど、効かないですね。フィジカルを鍛え直したいと思います」

-240  

前回世界選手権後の階級別全日本4大会の王者のうち、2017&2018年王者・神代雄太、2015年王者・川下義人がそれぞれ個人的な理由で戦線から外れた結果、2016年王者の田中洋輔以外は、全日本優勝歴のないメンバーとなった日本チーム。前回大会でベスト4に一人も日本人が入らなかったことを考えれば、ロシア&グルジアの驚異的なフィジカルに玉砕を重ねながらも、一人(服部晶洸)を表彰式に送り込んだことは健闘といえるだろう。

服部晶洸(大道塾横浜北)

 

2回戦(初戦)。vsアフマトフ(キルギスタン・青)。マウントパンチと膝蹴りでそれぞれ効果を奪う

3回戦。vsゴメス(ブラジル・青)。ハイキックを喰らうなど、あわやの場面もあったが、膝を喰らって前のめりに崩れた相手へのキメ突きで効果を得て本戦旗判定4‐0

準決勝。vsマナヴァジャン(ロシア・白)。ミドルキックで効果を奪われ、本戦旗判定4-0敗退

巻礼史(大道塾筑紫野)

2回戦(初戦)。vsカリオ(AAHOC…様々な事情で国代表としての出場権を得られなかったが実力をKKIFから認められて出場権を得た選手・青)。アキレス腱固めで攻め立て、延長旗判定4‐1で勝利。巻は前回世界選手権、日本代表プレーオフ戦で敗れリザーバーとなり出場ならず、今回もプレーオフ戦で敗れリザーバーとなったが、神代の代表辞退により、出場を果たした。47歳での世界選手権出場は日本人最高齢記録であり、相手のカリオは親子ほど歳の差のある19歳

3回戦。vsグリシン(ロシア・白)。右フックとパンチ連打でそれぞれ効果を奪われ、本戦で完敗

田中洋輔(大道塾御茶ノ水)

2回戦(初戦)。vsバール(フランス)。マウントパンチで効果を奪い、本戦旗判定5‐0

3回戦。vsマナヴァジャン(ロシア・白)。破壊力のある打撃をもつマナヴァジャンに対し、得意の組技の展開に持ち込んだ田中だが、グラウンドでポジションを奪い返され、まさかの一本負け(裸絞め)。「完敗でした」。9年前の世界選手権1回戦で優勝したアブドゥルケリモフに敗れ、4年前は日本代表入りを逃し、今大会、執念で脛骨内に髄内釘を入れたままでの出場を果たした田中は、この試合をもって引退を表明した

曽山遼太(大道塾岸和田)

2回戦(初戦)。vsモレル(AAHOC・青)。マウントパンチで効果を奪い、腕十字で一本勝ち

3回戦。Vsツタラウリ(ジョージア・白)。ジュニアクラス出身者ならではのハイキックをドンピシャで決めても、プロMMAファイターとして活躍するツタラウリの強靭な体幹は揺らがず。ドンピシャのタイミングでカウンターの膝蹴りを決めるも、そのまま掴まれてリフティングされてしまう。逆にハイキックで効果を奪われ、本戦旗判定0‐5で完敗。「規格外やったです。パンチもらったときに、ガードしても身体ごともっていかれるような、今まで受けたことがないような。フィジカルである程度、対抗できるようにならないと、なんぼ技術を磨いても押し切られると思うので、フィジカルを鍛えないと……。全日本でしっかりと勝ちを重ねながら、4年間、しっかり身体をつくっていきたいです」

-250  

この階級の闘い模様は、今大会の特徴を示している。山崎が闘ったのは、ルーマニア、リトアニア、ロシアの選手。加藤が闘ったのはウクライナ、ジョージア、ロシアの選手。安富が闘ったのは、イタリア、ロシアの選手。藤田が闘ったのはカザフスタンの選手。つまり、日本人と闘うところまで勝ち上がってくるのは、ほとんどが旧ソ連から東ヨーロッパの選手であったのだ。彼らは概して手足が長く、骨太の屈強さを誇り、ストレート系のパンチや上段蹴りに長けていて、組み技にもソツがない。9年前、13年前の世界選手権であれば「ロシア勢と当たるまでは余裕」といった空気感が日本勢にあったが、現状をマラソンに例えるなら、ロシアと日本のみが先頭でデッドヒートを繰り返していたのが、後続集団が追いついた感じか。山崎や加藤は、ロシア勢に敗れて決勝進出を逃したとはいえ、むしろ、初戦からの凌ぎあいを制して入賞を果たしたことは評価されるべきであろう。4年後はさらに足音が後ろから迫るに違いない。もはや敵はロシアだけではない。

山崎順也(大道塾総本部)

2回戦(初戦)。vsモガ(ルーマニア・白)。本戦旗判定2‐1、延長旗判定3‐2の接戦で勝利

3回戦。vsビリウス・タラセーブシウス(リトアニア・青)。本戦旗判定1-2で劣勢。タラセーブシウスの鋭い後ろ回し蹴りをダッキングで躱すと、払腰からのキメ突きで効果を奪い、延長でまたも薄氷の勝利

準決勝。vsクリエフ(ロシア・青)。掴んでのパンチで効果を得たクリエフに本戦旗判定0-4で惜敗。「思ってたよりは、力は感じなかったですが、勢いに飲まれてしまった。終わったばかりで、今後のことはまだ何も考えられません」

加藤智亮(誠真会館)

 

2回戦(初戦)。vsヴィシュネフスキー(ウクライナ・白)。ヴィシュネフスキーが立ち技から、相手の頸椎にストレスの掛かるかたちでマットに落下しうるかぶらさがりかたをしたことで反則を取られたことも手伝い、本戦旗判定4‐0勝利

3回戦。vsサニキドゼ(ジョージア・青)。本戦旗判定1-2の劣勢、延長で首相撲からの崩しで転倒させてキメ突きを入れ、効果を得て勝利

準決勝。vsペルミン(ロシア・白)。右ストレートを被弾し、効果1を奪われ、本戦旗判定0‐5敗退。「パンチ力はやっぱり今まで喰らったなかで一番ありました。掴みにいこうと思ったけど、少し、気持ちが引いてしまった」と悔いが残る様子。今後については「今は終わったばかりなので未定ですけど……、もう一度、ロシアの選手と闘いたいです」と

安富北斗(大道塾札幌南)

2回戦(初戦)。vsエスポジト(イタリア・青)。エスポジトに膝を喰らう場面もあったが、投げからのキメ突きで効果を奪い、右膝蹴りで一本勝ち

 

3回戦。vsクリエフ(ロシア・白)。2回戦で拳(人差し指の中手骨)を折っていたが強行出場。パンチで有効を奪われ、本戦決着。「ロシアの選手が特別強いとは思わなかった。また全日本で経験を積んで、チャレンジしたいと思います」

藤田隆(大道塾秋田)

2回戦(初戦)。vsカイサ(カザフスタン・白)。空道とコンバットサンボ、双方のナショナル王者であるカイサに得意の右ストレートが届かず、ハイキックをヒットさせる場面もみせたが、本戦旗判定0‐5で敗れ、日本代表のうちただ一人、2日目に進出できず。「国内の選手と比べると、ここでこないだろうという間合いから飛んできた。不完全燃焼です…」

-260 

もし、今大会での「日本チーム内でのMVP」という賞があったなら、加藤和徳が選ばれたのではないか。現在の空道界におけるパウンド・フォー・パウンドとも目されるアダム・カリエフ(ロシア)を本戦で完封して、日本の王座死守をアシスト。今後は目標を全日本無差別に絞るということなので、新元号時代初代の北斗旗獲得者となるか、注視したい。

清水亮汰(大道塾総本部)

2回戦(初戦)。vsコンゴ(スイス・青)。本戦、投げからのキメで効果を奪うこと2回。ポイント2‐0で勝利

3回戦。vsカブディエブ(カザフスタン・青)。ニーインベリーからのパンチで効果1つを奪い、本戦旗判定5‐0で勝利

準決勝。vsシュペッド(ロシア・青)。前回世界選手権ではU19 M -260 で優勝していた1歳年下に、 本戦旗判定1-2で劣勢ながら、延長旗判定4-1で逆転勝利

決勝。vs加藤和徳(日本・青)。加藤は肩の脱臼が、清水は手の親指の怪我が癒えぬままの大会出場ながら、両者、集中力を切らさず、最後まで戦い抜き、延長旗判定4‐0で清水が優勝者に。「休んで考えたい」と今後について、引退を匂わせるコメントを残した。

加藤和徳(大道塾吉祥寺)

2回戦(初戦)。vsアシュレイ・クリューズジョーンズ(イギリス・青)。右ストレートで有効、ニーインベリーからのキメ突きで効果を奪った後、裸絞めで一本勝ち。加藤がグラウンドで相手を仕留める姿をみせるのは、初めてと思われる

準決勝。vsカリエフ(ロシア・青)。前回、前々回と、バッタバッタと後ろ回し蹴りで相手を薙ぎ倒して世界選手権連覇を果たしたカリエフに対し、2014年にロシアでカリエフと対戦し、完封されていた加藤が大健闘。間合いを詰めて後ろ回しを潰し、蹴り足を掴ませて、体勢をキープし、テイクダウンを狙ったカリエフが体力を消費したところでバックマウントからのパンチによって効果を奪い、本戦旗判定5‐0

伊藤新太(大道塾日進)

2回戦(初戦)。vsバヤルクフー(モンゴル・白)。マウントパンチで効果、前蹴りで効果、右フックで技ありを奪った後、試合終了15秒前には左フックで有効を奪い返され、ポイント6‐2での勝利

3回戦。vsシュペッド(ロシア・白)。投げからのキメ突きで効果を奪われ、本戦旗判定5‐0で敗戦

押木英慶(大道塾新潟)

2回戦(初戦)。vsザザ(ジョージア・青)。本戦、上段回し蹴りで効果1を奪い、副審3名の旗を得るも、主審・副主審が引き分けを支持し、延長へ。延長で両者にポイントなく、押木の勝利。ジョージアの総合格闘家であるザザがハイキックをキャッチしての反り投げ(いわゆるキャプチュード)を決めたシーンは、1990年代のプロ格闘技を思い起こさせた

3回戦。vsカリエフ(ロシア・白)。後ろ蹴りで脅かされ、マウントパンチで効果を奪われること2回、本戦で完敗を喫した。カリエフの主力武器である後ろ回し蹴りや後ろ蹴りを凌ぎ切った押木だが「ワンツーが今まで喰らったことのない速さと硬さでした。組んでももの凄い強さでした。2回戦もそうですが、骨の硬さとか、海外勢のフィジカルには驚きました」とのこと。「来年の全日本での優勝を狙いたい」と気持ちを切り替えていた

-270 

巡りあわせ次第で、努力が報われない人もいれば、ふいに訪れたラッキーチャンスを逃さない人ももいるのが、スポーツの無情でもあり、面白くもあるところ。前回の世界選手権でこのクラスのベスト4に入り、その後、階級を下げて-260での世界制覇を狙っていた辻野浩平は、今年の全日本ー260クラスで準優勝するも、日本代表に選ばれず、かろうじて元のー270クラスのリザーバーに。計量では、身体指数がリミットに収まっておらず、走り込んで、なんとか制限時間内にパスしたが、結局、試合の機会は訪れず。一方、目黒毅は、今年、初めて全日本選手権に出場し、1戦闘ったのみのキャリア2年の緑帯であるにもかかわらず、150キロ超の速球を投げる投手であった肩を見込まれ、リザーバーから正代表に昇格。1勝・1不戦勝・1敗でベスト4入りし、表彰台に並んだ

 

目黒毅(大道塾多賀城)

リーグ戦。vsクメール(トルコ・白)。本戦、パンチ連打で効果を2つ先取されながら、右ストレート1発で一本勝ち

準決勝。vsカラウニク(ロシア・白)。中段回し蹴りで1つめ、パンチで2つめ、3つめ、4つめの効果を奪われた後、腕十字で一本負け。勝つも負けるも豪快であった……

270+

最重量クラス、ロシア勢も代替わりで、来日した二人は、世界選手権初出場だったのだが、それでもやはり、他国の追随を許さなかった。しかし、岩﨑大河は、準優勝したミナコフと互角に打ち合い、本戦、延長ともスプリットの旗判定の末に決勝進出を逃したかたちであり、しかも、10月に右拳を骨折し、プレートを埋め込んで以来、一切、右拳でモノを打つことをしないまま、試合に挑んでいたのだというから、21歳という年齢から考えても、4年後はおおいに期待を持てる。

野村幸汰(大道塾札幌西)

2回戦(初戦)。vsヒルトック(ベラルーシ・青)。投げからマウントパンチで効果を奪った後、前腕で気管を圧迫するかたちでの絞めで一本勝ち

3回戦。vsスクバーター(モンゴル・青)。払腰からマウントパンチで効果を奪った後、前腕で気管を圧迫するかたちでの絞めで一本勝ち。デジャビュ―のごとく、初戦とまったく同じ展開

準決勝。vsアリアスハボブ(ロシア・青)。2・3回戦と、組み技で勝負を決めてきた野村だが、アリアスハボブはサンボやコンバットサンボの経験が深い選手だけに、投げさせてくれない。そうなると、打撃戦が展開されることとなるが、そのゾーンでは、アリアスハボブの方が一枚も二枚も上手。パンチで効果を奪われ、ボディアッパーや後ろ蹴りなど、多彩な攻撃を浴び、本戦旗判定5‐0で敗戦。アリアスハボブには、昨年のワールドカップ決勝に続く連敗である。しかし、今大会、小細工なしに、得意の組み技に攻撃を絞って闘った野村は、敗れてなお、すっきりとした表情を浮かべていた。試行錯誤の4年間の末に、出した結論が、原点回帰のスタイルだったのだろう。「この4年間、世界大会のことだけを考えてやってきました。これで一区切りにしたいと思います」

岩﨑大河(大道塾総本部)

3回戦(初戦)。vsメネゲッティ(イタリア・白)。メネゲッティ―は大内刈で倒されつつ、ガードを取ってスイープで崩してからの三角絞め。テクニシャンぶりをみせる。岩﨑は、本戦旗判定1-2の劣勢ながら、延長でバックマウントからのキメ突きで効果を奪い逆転勝利

準決勝。vsミナコフ(ロシア・白)。本戦旗判定1-2、延長旗判定1-4で敗退するも、激しいパンチの打ち合いで一歩も引かない場面をみせた。「思っていたよりはロシア人、大丈夫でした」と振り返る岩﨑、今後に関しては「まだ4年後のことは考えられないので、1つ1つ目の前の試合を勝っていくだけです」

女子-220

 

日本代表2名は、いずれも準決勝でロシア勢に明確な差をつけられ、敗退。特に顔面パンチに関して、ロシアとそれ以外の国では、技術面でも、スピードや威力の面でも、レベルの違いを感じさせられた。

 

作田千代美(大道塾草加)

予選リーグ(初戦)。vsカクペニャン(フランス・白)。本戦旗判定5-0

準決勝。vsモシキナ(ロシア・青)。試合開始後、20秒あまりでパンチで有効、続いてパンチ連打で効果を奪われ、本戦敗戦。「速くて硬かった。フィジカルの差はすごくあるな、と思った。稽古は続けますが、試合はこれで終わりにして、日本で女性の空道人口を増やすために、女性が空道をやりやすい環境をつくっていきたい」

 

小柳茉生(大道塾新潟)

予選リーグ(初戦)。vsウン(トルコ・白)。襟絞めを極めかける場面もみせ、本戦旗判定5-0勝利

予選リーグ(初戦)。vsイワノワ(ウクライナ・白)。前々回世界選手権の準優勝者であるベテランとの対戦、持ち前の上段蹴りの巧みさをみせ、本戦で副審3本の旗を得るも、引き分けに。本戦、延長、双方でイワノワが「グラウンドでの重力方向への直接打撃」などの反則を犯しており、延長で小柳の勝利に

準決勝。vsサンドルキナ(ロシア・青)。マウントパンチで効果1を奪われ、本戦旗判定5‐0で敗退。前回世界選手権でもU19でも両者は対戦し、サンドルキナが勝利していた。小柳20歳、サンドルキナ22歳となっての再戦、「見ためはメチャ細かったんですけど、掴まれたら力が違くて。前回よりも力が強く感じました」と振り返る小柳、小学校の卒業アルバムに「ハタチの世界大会で優勝する」と将来の夢を記していたそうで「今後のことは何も考えてないです」とのこと

 

女子220+

 

全クラスの中で唯一、このクラスのみ、日本人準決勝進出者、なし。女子の重量級においては、やはり日本代表が、旧ソ連圏の選手との体力差に打ち克つことは難しいのだろうか。しかし、優勝したスチエパニャン(ロシア)とスプリット旗判定を演じたリサック(ウクライナ)に対し、シーソーゲームを展開した内藤雅子は、正代表であった大谷美結の試合直前の欠場を受けて、リザーバーから急遽出場の決まった選手である。日本女子のレベルが上がってきていることも確かであろう。

今野杏夏(大道塾多賀城)

1回戦(初戦)。vsメナリア(インド・青)。試合開始早々、パンチにより一本勝ち。相変わらず、インドの女子選手は、海老茶色に黄色のストライプという謎の帯を巻いている……

2回戦。vsドジョドジュア(ジョージア・青)。MMAで実績を残すドジョドジュアの首相撲からの膝蹴りを浴び、本戦旗判定4‐0で屈す

内藤雅子(大道塾横浜北)

予選リーグ。vsラビブ(フランス・白)。払腰からのニーインベリーで効果を奪ったのち、腕絡みで一本勝ち

予選リーグ。vsリサック(ウクライナ・白)。本戦旗判定2-1でリードし、延長では投げからのキメで効果を1つ奪ったものの、パンチで効果を2つ奪われての接戦惜敗。「4年後に向けて……まずは今月23日の昇級審査を受けます。まだ黄帯なので(苦笑)」

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