2018.11.07   ギリシャ遠征レポート 盛岡支部長 狐崎一彦

「ギリシャ海外セミナー・審査会」に同行して

大道塾盛岡支部長 狐崎 一彦

 この度、東塾長か海外セミナーのご依頼をいただき、ギリシャ近郊にあるコリントス地区の静かな街に同行させていただきました。東塾長を筆頭に、神山支部長 飛永支部長 渡部(慎)支部長 小松支部長 山田(壮)指導員、そして自分、計7名が参加しました。10月12日成田空港を出発、途中、モスクワ(9時間)を経由し、アテネ(5時間)まで飛行機で移動、その後、車で(1.5時間)目的地までの長時間に亘る旅となりました。宿泊先に到着したのが真夜中の午前0時を過ぎ、その日就寝したのが午前4時頃でした。翌日13日一行は、長旅の疲れもみせず、午前中と午後に分けて空道の基本、移動稽古を指導、14日午前中は前日の内容を踏襲指導し、午後から約30名を対象に審査を実施いたしました。参加者は、総勢150名~180名に及び、伝統派空手の団体に所属する方が多くみられ、我々の空道に寄せる関心が高かったのか、その期待に応えるべく、東塾長の熱心な指導が印象的でした。伝統派の独特な構えから、どっしりと腰を落とし、その構えから直突きを打ち下ろす技と空道の基本的組手スタンス、いわゆるボクシングスタイルによる多種多彩なコンビネーションの技の違いがはっきりとわかり、参加者一同、やや戸惑いがあったと思われますが、真剣な表情で「技を覚えたい」というが前向きな努力が見られました。

東塾長自らの指導・・・・・。(元気です)

本セミナーのなかに、長年ギリシャに住み、伝統空手の普及指導をしている宇戸真美さんという女性がいらっしゃいました。聞けば、このギリシャに約30年住み慣れ親しみ、空手の指導や翻訳、通訳などしながら生計を営んでいる様子でした。我々からすれば、日本の女性に異国の地で出会えたことは、心強い安心感を覚えました。特に、参加者に対して我々が指導を行うために通訳で解説していただくなどよりコミュニケーションを図ることができたことは大変感謝致しました。

日本人女性 宇戸真美さんが通訳
空道のルール等説明

本セミナーのなかで、空道ルールの特徴的な技の披露や主な効果、有効技、違反行為等について、塾長が詳細に説明を行いました。今回は、地元地域の方、海外からの参加も有り、また、フルコン系の流派(団体)の参加者がみられ、受講者の多くは伝統派の参加者に占められました。この2日間のセミナー受講だけで、技を習得することは不十分であると感じましたが、最終日の午後から約30名による昇段審査を受験するとあって、我々が各自組み合わせを任され、そのグループを各自ひとりで担当するという塾長命令がありました。自分は、50代60代の参加者を担当し総当たりによる組手審査を実施しました。(老眼鏡ょ持ってこないため、名簿が読みづらくて・・・泣)組手審査を進行し、その判定を内容として書き留める。審査受験者の名簿が配布され、名前を呼ぶが発音が違うためなかなか返事がない、呼んでも来ない、当日審査を急に受けたい、名簿が違っている・・・と様々でした。(驚) 途中宇戸さんが、流暢な発音で通訳していただき大変助かったことを覚えています。「始め」 「続行」 「止め」という普段我々が使っている言葉が理解できず、試合途中に止めてしまうことも度々あり、本人たちもある意味戸惑いが見られました。やはり、伝統派の受験者は、パンチ、キックの出し方が普段慣れ親しんでいる技を出してしまったり、いまひとつ不足する部分が見られましたがこれも仕方ないと感じたものです。組手試合もライトコンタクトが目立ちました。我々が集中的に指導したわけですが、今回の指導のなかで、十分うまくなるとは思いませんが、基本的な突きと蹴りを十分理解し、早く上達できるよう努力に期待したいものです。色々な諸事情もあるだろうし、すべての参加者とは言わないが、海外ではこれで成り立っているようにも伺えました。いつもながら、大きな体型の方もみられ、あのパワーや技が身につけば、相当な威力を発揮できるはず、日本選手にとっては、驚異的にも思えました。

セミナー参加者一同による記念撮影

ここで、自分なりにセミナー開催について所感を述べてみたい。外人勢の稽古内容は、やはり基本技は雑ではあったが、相変わらず体型が大きいことが目立った。やはりパワフル感や迫力を感じる。「空道母国」日本人の指導員として、海外の支部生を指導したわけであるが、我々も常に研究や勉強熱を怠らず、いつでも技術について研究を重ねると共に、模範となる指導が必要であると再認識した。どの国の外人も、武道に対する気持ちがまっすぐであり同時に、憧憬が深いことはいまさら言うべきことでないが立派であると思った。

自分が写る場面が少ない。が今回は特別・・・・
ホテルにあるプールにて、まだ泳げる季節だと。夜は肌寒い

こうして、海外セミナーは無事、滞りなく全行程終了することができました。短い期間ではありましたがとても刺激を受け、大変良い機会を与えていただきました。同行した支部長には、情報、意見交換できたことも大きな収穫ででした。東塾長自らが、先頭に立ち、海外に在住する空道の道を志す異国の大道塾生に、考え方を正しく伝え空道を発展させる1つの手段でありその関係者のひとりに慣れたことがとしてうれしく自分なりの励みにもなりました。

この度のセミナー開催は、空道の新しいページにしっかりと刻み込まれたものに違いない。併せて、ギリシャ支部を率いるジョージ支部長の今後ますますの活躍に期待も高まります。 この度のセミナー開催について、東塾長に、特に心から感謝申し上げます。来る11月末から開催される第5回目となる世界大会の成功に関係者のひとりとして、従事していきたいと心を新たにしております。魅力たっぷりのギリシャ海外セミナー・・・・万歳。

押忍

ジョージ氏と奥様・・・特に奥様には、移動中ベンツに同乗させていただきましたが車内のミュージック音が高音・・参った笑。ちなみに、参加者全員(塾長除く)体験済み

 

2018.11.05   ギリシャ遠征レポート 日進・長久手支部 支部長 神山信彦

ギリシャ遠征レポート

10月12~16日の日程にてギリシャ遠征に同行させて頂きました。

塾長を含め7名(狐崎、飛永、渡辺、小松、山田各支部長と神山)のメンバーにての今回のギリシャ遠征セミナーに参加させて頂きました。

ギリシャのジョジ新支部長のプロフィールなど、塾長が詳しく説明して頂きましたので自分からの空道 大道塾加盟の説明は省きます。

ギリシャセミナーの感想ですが、他流派は勿論、今回加盟した各道場の責任者、黒帯、一般道場生の方々、約150名がセミナーに参加しました。

空道は初めての経験、従来行ってきた流派の動きの癖が随所に現れていました。色々な国のセミナーに参加させて頂きましたが、多種多様のスタイルと流派があります。

いつも感じて心することは、我々は先々の国々で空道 大道塾の種まきをする。

我々が帰国後は、それぞれの国々が日々の稽古を通して、我々がまいてきた空道の種に水与え芽を育て、それぞれの国の特徴が生きた花(空道スタイル)が咲けば良いと思います。しかし、基本(基本や移動稽古)は同じです。その上で、それぞれの国の特徴を生かした空道スタイルで良いと思います。我々はそのきっかけ作りに色々な国々へ出向き種まきをしているとの思いで海外遠征セミナーに参加させて頂いております。

今回もギリシャセミナーで空道の種をまいてきました。将来どんな芽が出て花が咲くのか大いに期待したいところです。

海外でのセミナーは体の大きな我々が、何十時間も掛けての飛行機移動をします。大変な事も多々ありますが、空道の普及だけではなく、見聞が広がりとても良い経験、勉強をさせて頂けます。今後の指導や自分自身の稽古につながります。

東先生、同行させて頂きありがとうございました。また同行させて頂きました各支部長のみなさん大変お世話になりました。

今後も空道 大道塾発展の為に尽力していきます。

ありがとうございました。

日進・長久手支部 支部長 神山信彦

2018.11.05   ギリシャ遠征レポート 秋田支部長 小松洋之

2018.11.04
ギリシャ遠征報告
秋田支部長 小松 洋之

押忍

10/12~16、ギリシャでの昇段審査会及びセミナーに指導員として随行させて頂きましたので、ご報告致します。

【ギリシャ共和国について】
ギリシャの基礎データを以下に示す。
・面積 : 約132万平方km(日本の約1/3)
・人口 : 約1,080万人強(日本の1/10弱)
・首都 : アテネ(人口約300万人)
・在留邦人 : 293人
私たちの地域がようやく稲作を始め、地域的政治集団を徐々に形成していった紀元前数百年頃、当該地域では既に民主主義の下、都市国家を運営している。格闘技では、ご存知の通り、打撃と組技を体系化した古代パンクチオンを生み出した偉大な国である。古代パンクラチオンはBC6世紀には競技として確立されており、打撃の練習方法は、「ピリクス」と呼ばれる「型」にも似た反復練習であったともいわれている。近年では、2004年のアテネ五輪、柔道81kg級と90kg級で金メダルを獲得している武道大国でもある。
空道への参加は遅くはなく、2005年の第2回世界大会から選手を送り出している。私は同大会の重量級第1回戦でギリシャ代表のコンスタンティン・ガリウス選手と対戦させて頂いた。たった3分というかくも短く長い瞬間に拳を交えた彼の国の空道の発展に寄与したい、という事が、今回の遠征の参加希望理由であった。

【セミナーについて】
2日間を使用し、同じ受講者へ3回の稽古をした後に昇段・級審査を行った。その為、参加者の顔と志向・嗜好・その時点での実力を適宜把握しながらセミナーを進めることが出来たと考えている。稽古全般、私は、大きく且つ揃った気合を出させ、常に美しい整列を保たせる、という基本中の基本を五月蠅く注意して回る役割をさせて頂いた。
クラス別の講習では、立ち組・投げを担当させて頂いた。受け身や八方の崩しなどの基礎的な事から始め、全員が簡単な連絡技を使える、というところまでを行った。更に能力のある者には投げからの極めや腕十字の指導を行った。毎度の海外指導と同じく、ある程度の修練を積んだ他競技有段者は、皆、基礎の反復の意味を深く理解している為、熱心に行ってもらうことが出来た。一方、この度は、武道や格闘技の経験の浅い若者も多く、彼らの集中力の維持には特に配慮を行った。対策として、肘・膝・頭突を使用し、八方の崩しに、上下の崩しも加えた講習も行った。掴み打撃を持つ空道は、肘・膝・頭突き等の打撃を投げの崩しに使用することにより、八方の崩しを、十六方向にも二十四方向にも展開させる事が可能となる。生意気盛りの若者たちの目の輝きが、その都度増していくことを確認しながら稽古指導する事は、元来教え好きの私にとって、この上もない喜びである。
おかげ様で、現地滞在中は、睡眠と食事と稽古を延々と繰り返す、という夢の様な時間を送ることが出来た。

【昇段審査について】
この国で初めての大規模昇段審査であったため、参加者の技術レベルや覚悟の量にそれなりの差があったことはいた仕方ないと考えている。大半が伝統派空手からの転向組なので、拳を打ち抜く事や蹴りを振り抜く事、仲間の顔面を強打することに戸惑いがあったように見えた。しかしながら、中には数名、組み手の中で自らの補正を成し遂げた者もおり、今後、ある程度の時間をかけて、反復稽古と思考の変換を行えば、皆、適宜、各々の経験を空道に変換出来るだろう。
私たち随行員は、審査の審判を行うのみで、黒帯取得の是非を判断する権限は付与されていなかった為、審査の結果は知らぬところではあるが、昇段を許された者には、ギリシャ空道を担うものとしての責任を果たし、活躍してもらえれば、その昇段を裁いたものとしてこの上ない喜びであると感じている。

【ギリシャ支部の人々について】
私たち日本と同じく、非常に古い歴史を持ち、すべてのものに心が宿っていると考えるギリシャの方々は、同時に、強烈な地元愛に満ちた人々でもあった。ホテルと道場の移動時は、常に哀愁をおびた大音量のギリシャ音楽と美しいエーゲ海があり、この国が、この地域が如何に美しいのかをずっと力説してくれた。強烈な地元愛は歓迎会でも強く表現されていて、全ての面々が、笑顔で乾杯を繰り返す、まさに大道塾・空道的世界が広がっていた。そういう世界を見せられれば、私も居ても立っても居られない。自ら率先して、ヤマジ(ギリシャ語で乾杯)の元立ちを志願した事は言うまでもない。いつも通り、この遠征でも、とても大きな夜を持たせて頂いた。

【日本からの派遣団について】
塾長へ随行するは、飛永北海道地区運営委員長、狐崎東北地区運営委員長、渡辺関東地区運営委員長、神山中部地区運営委員長、の4地区の運営委員長、そして、全日本王者の実績を持つ山田(住友電工同好会)責任者。この度もまた、非常に濃密な修行の旅となった。
4地区運営委員長方から勉強させて頂いた多くのことに感謝する事は勿論であるが、この度の遠征で最も印象に残っている事は、「元気印」の山田君の存在である。一企業人として緻密なISOに携わりながら、情熱的かつ真摯に空道の修行に身を捧げる姿は、その名の示す通り、壮快であり、まさに社会体育を実践しようとしている若者の姿であった。海外セミナーの随行員に、若く強い意志を持つ者が自ら率先して加わる事は、大道塾空道にとって喜ばしいことである。

【まとめ】
欧州スポーツ界の重鎮であるジョージ支部長が、この度、大道塾・空道を選択した事は、非常に重要なマイルストーンとして、永く大道塾・空道の歴史に残るであろう。その記念すべき行事に随行させて頂いたことは、空道家としてこの上ない誇りである。同時に、種を蒔いた者の責任と義務を強く感じるものである。今後も同国の空道の発展に、微力ながら寄与したいと考えている次第である。

【謝辞】
この度もこのような機会を与えて下さった塾長と奥様先生、大道塾・空道にお礼申し上げます。
同行中、様々な気付きや反省を与えて下さった、渡辺関東運営委員長をはじめとする4地区の運営委員長方に感謝致します。あらたに「こういう場の面子」に加わってくれた山田君には、感謝のみならず祝福を送ります。また、このような状態の私を快く送り出してくれた秋田支部の仲間には、お詫びを含め心からのお礼をします。
私たちを招聘してくれたジョージ支部長、ずっと傍で通訳をして下さった宇戸さん、そしてギリシャ支部各位にお礼致します。
最後に、ギリシャ空道の発展のため、自ら進んで同国へ残ってくれた、山田君と私の二つのNHGには万感の思いを込めて感謝を送ります。今まで、私たちの頭部を護ってくれてありがとう。次にどこかで会う日まで、ギリシャ空道をよろしく頼みます。

押忍

2018.10.24   ギリシャ遠征レポート 住友電工空道同好会 責任者 山田壮

始めに。

7月下旬。
塾長から一通のメールをいただきました。
「10月にギリシャで指導・審査をやるんだが、お前行けないか?」
すぐ様仕事の調整をつけ、いざギリシャへ!と相成りました。

ここで、業務の都合をつけるにあたって協力いただいた会社の同僚の皆様、留守を守ってくれた家族、そして快く送り出してくださった道場生一同に感謝御礼を申し上げます。

塾長から「外国育ちの国際派空道家」といわれている私ですが、マレーシア出身、台湾育ちで、実はヨーロッパへ行くのは初めてです。

英語がどれだけ通じるのか、ギリシャ語をちゃんと勉強すべきなんだろうかと不安になっているうちにあっという間に遠征の日となりました。

10月12日(金)

朝10時に成田空港に集合してチケットを配られ、12時15分の便でいざギリシャへ。
ギリシャ到着時間は現地時間の22時45分。時差が6時間あるので、16時間30分の長旅です。
9時間半のフライトを経て無事第1目的地のモスクワに到着しました。私は(空道家として恥ずかしいことに)初めてのロシア上陸となりました。
トランジットで(全然読めない)メニューを見ながら前祝いをして、いよいよギリシャへと向かいます。

英語で併記しているのと写真付きなのでわからない事はないです。

飛行機に乗ると長旅の疲れかウトウトと・・・ふと気が付くと、まだ飛行機は出発していません。
「あれ、寝てなかったのかな?」
と時計を見ると出発時刻を1時間ほど過ぎていました。
するとアナウンスで
「マシントラブルが発見されたので1度降りてください」
との事。
ぞろぞろと降りて、今度はロビーで1時間待ち!
日本なら2、3分の電車の遅延で大問題となるところですが、ここはロシア。
むしろ皆で
「飛行中にトラブルが発生しなくてよかった」
と安堵するのでした。

結局アテネに到着したのは25時を過ぎた頃でした。
今回のギリシャの責任者であるジョージ氏と合流し、そこから80㎞先のホテルを目指します。
80㎞もの距離なのに、車で1時間足らず。
大阪なら80㎞といえば2時間は必要なのですが…ジョージの高速運転のおかげで早々に到着することができました。

10月13日(土)

さて、翌日8時に集合して朝ごはん。
ホテルの朝食は日本と同じくバイキングなのですが、とにかく量が多く、味も最高でした。
特に野菜、果物の味がしっかりしており、ここでがっつりと栄養を補給します。

一息ついて10時からまずはセミナーです。

セミナーの前の集合写真。車で10分ほどのところなので、道着で向かいます。

準備運動、基本稽古、そして3組に別れて移動・投げ・寝技を行いました。
元々伝統派空手の経験者が多いだけに足は高く上がり、突き蹴りの切れ味も悪くはないのですが・・・ガードが大きく下がる、一発一発突き出した状態で(ガードに戻らず)静止する、と言った、他流経験者にありがちな問題点も散見されました。
しかし一番の問題点は何より私…これまでの遠征は選手として参加、指導は二の次で来たところに塾長から
「準備体操、基本は壮、お前がやれ」
の指示に久しぶりの英語での指導も相まってドタバタになってしまいました。

稽古前の1シーン。空手の黒帯が多く、柔軟性等はとても高いものがありました。

諸先輩にご協力いただいて何とか指導を終え、お昼を食べて遠征の大ベテラン小松支部長に相談し・・・
昼からの指導を改めて挑戦です!
午後は午前中の復習+移動、投げ、寝技と受け返しで、私は基本の後、神山支部長と受け返しの指導を行いました。
インドでの指導を思い出すに、ポイント制の競技の経験者は「受けて返す」と「連続攻撃」が苦手な場合が多く、今回もその例にもれずに受け返しのニュアンスがあまり伝わりませんでした。
そこで、大ベテランの神山支部長にご協力いただき、受け方や返し方を丁寧に指導させていただきました。
神山支部長の受け、体裁きは失礼ながら60前とは思えない正確かつ迅速なもので、後に帰路でも言われた通り、空道の基本・移動をやりこむ事の重要性を改めて認識させられました。

ちなみに塾長の私の指導への評価は

「ましになったな(笑)」

でした。

17時半に指導を終えるといったんホテルに戻ってシャワー・着替え、その後は会食です。
本日のセミナーに参加された生徒とジョージ夫妻との交流パーティーとなりました。
ギリシャは日本と違って「まずは生!」ではなく、最初からワインで乾杯。
空道のセミナーの「必修科目」である飲みニケーションで交流を深めました。

10月14日(日)

審査前の記念撮影。青い道着を着ているのがGeorge氏

 

朝起きてたっぷりの朝食をいただいたら、本日は午前中が基本・移動・投げ・寝技の審査・指導午後が組手審査です。
1日経って、皆の基礎を見ると・・・ある程度形にはなっているけれど、まだまだ日本の黒帯には及ばないレベルでした。これからの修練に期待したいところです。
午前の指導を終えると、日本の中学・高校生くらいの子達に指導を求められました。
「私はこうやって受けるけど、これであってる?」
「どうしてこうやって打つの?」
と少年部クラスの子達が細かに空道の技術を学ぼうとする姿勢は非常に頼もしく、彼らが20代になった暁にはギリシャが空道大国になる日が来るのでは…?と期待に胸を躍らせました。

ちなみに塾長の私の指導への評価は

「3回目だからか、前回、前々回よりはましになったな(笑)」

組手については伝統派の癖が抜けきらず、どうしても打撃を打ち抜けない受験者が多くみられました。
しかし思い切り打ち抜けた受験者については、下地もあるため、強烈な打撃となり、一部負傷された方も見られました。

何れにしても高い身長にばねの効く身体は、今後ヨーロッパでギリシャチームが脅威となる可能性を十分に感じさせるものでした。
また、選手以外でも50代、中には病気を押して挑戦する60代の受験者もおり、生涯武道として空道を学ぶ姿勢が見て取れました。

多くの受験者が当日中のフライトで帰ってしまったため、恒例のさよならパーティーはジョージ夫妻とのささやかなものになりました。

いつものホテルのレストランで乾杯をして、その後はウィスキーバーでもう一回の乾杯。
日本ならこの後カラオケ、ラーメンと続くのですが、残念ながらギリシャの夜は早く、大道塾では異例の日が変わる前の解散となりました。

10月15(月)

早朝迎えに来てくれたGeorge支部長に連れられて、空港に向かう途中、300の舞台にもなった有名なコリントス運河に寄りました。

バンジージャンプもできるこの運河、高さ約30m(小松支部長調べ)。2年後のワールドカップをギリシャで行いたいというGeorge氏に、塾長は
「負けたやつはここからバンジージャンプだな(笑)」
との事でした。

総括

今回のギリシャだけではなく、世界各国の武道家、格闘家からの「空道を学びたい!大道塾を学びたい!」というオファーが多数あります。
実際道場にも、海外から来られ、短期・長期問わず、入門して稽古を重ねる方々が多くいらっしゃいます。
今回ギリシャの受講者に理由を聞くと礼節を重んじ、生き方にもつながる武道の中で、特に実戦的で現代の総合格闘技に対抗できる実力があるからだ、という回答をいただきました。
共すれば形骸化しがちな武道でありながら、空道は他流と切磋琢磨し、実戦で磨かれた戦闘力を持ちながら、武道の最も大切な人格形成の道を持っている貴重な武道であるところが、世界に広まりつつある理由なのではないでしょうか。
今回、4度目にして初めて、選手としてではなく指導者としてセミナーに参加させていただき、教える事よりもむしろ教えられる事が多い5日間となりました。
「できる事と教えられる事は違う」
「肝心要の事を伝える難しさ」
「英語で柔軟体操を教える大変さ」
「ギリシャでも女性の方が男性より強い」
以上の反省と自分への備忘録をもって、今回の遠征レポートを終わらせていただきます。
東塾長はじめ、狐崎支部長、神山支部長、飛永支部長、渡邊支部長、小松支部長、大変お世話になりました。
今後ともよろしくお願い致します。

押忍

住友電工空道同好会  責任者 山田 壮

2018.10.24   ギリシャ遠征レポート 浦和/北本/大宮西支部長 渡邉慎二

ギリシャ遠征レポート

10/12(金)より16(火)までギリシャ遠征に行ってきましたので、そのご報告です。

最初にこの話をいただいたのが、7月の後半。「ギリシャのアテネで新しく支部が開設されるので、セミナーをやりに行くことになった。誰か協力者を求む」とのこと。

関東地区運営委員長として、各支部長あてに連絡を入れるも、色よい返事は皆無。(泣)

責任を感じて、、、という訳だけでもないのだけれど、私自身、「そういえば、しばらく海外には行けてないなぁ」(※前回は3年前のモンゴルでのアジアカップ)という感じだったので、渡邉家最高師範に平身低頭し(笑)、参加の許可をいただいて、行ってきました。

例によって超長文のレポートとなっておりますが、「渡邉支部長のレポート好きです」と言ってくれる人も何気に多いので(本当か?:笑)、調子に乗っていつものように書きますから、読まれる方は「ご自身で参加した気分」で読んでくださいね。

このレポートを読んで「俺も海外遠征に行きたい!!」って思ってくれる人が一人でも多く出てくれますように。

 

10/12(金)

朝6:45に家を出て、7:00に大宮駅前発のONライナーで成田へ。少し渋滞はあったものの定刻通り9:00に空港着。今日の集合時間は10:00だからかなり早いのだけれど、ちょうどよい時間の便がなかったので、、、。

ネットで事前予約していたモバイルWifiの受取口がなかなか分からず、空港内を右往左往したものの(苦笑)、無事ゲットし、皆を待つことに。

10:00、トラブルなく全員集合。今回の遠征メンバーは東塾長以下、狐崎支部長、神山支部長、飛永支部長、小松支部長、山田(壮)同好会長に私の計7名。

12:15アエロフロートに乗り、中継地であるモスクワへ向かう。約10時間のフライト中は、通路側の席だったのを幸いに、ちょくちょく席を離れて、ストレッチ。偶然だったけれどストレッチジーンズをはいてきてよかった~。

ほぼ定刻通り、、、だったのかな?! 無事モスクワ到着。で、トランジットに約2時間半。

18:40にギリシャに向けて、さぁ出発、、、のはずがいつまでたっても飛び立たない。何がどうしたのかと思って待っていたが、最終的には一旦搭乗した機体から、また降ろされる羽目に。どうやら機体に異常が発見されたらしいけど、この後いつどうなるのか不明。何もできずにただひたすら待つ。「まぁ、飛んだ後で異常が見つかるより、まだいいか?!」と納得させるしかないね?!(苦笑)

結局、用意された別の機体に乗り換えて(?)、無事ギリシャはアテネの空港に着いたのが、予定よりも1時間半遅れ、、くらいだったかな?! 午前0:00を回っています。既に、家を出てからほぼ24時間経過。

で、ようやく着いたと思ったら、宿泊先はアテネ市内ではなく、ここから更に80km先だと言う。マジか?!orz

ほとんど他に車の走っていない高速道路を推定速度130-40km/hでかっ飛ばすこと約1時間。今度こそ、ようやくホテル着。

暗い中で見ても、何かずいぶんオシャレな感じ?! ちょっと大道塾らしくないって思ったり(笑)

ツインルームに二人一組で宿泊、、、の予定だったけれど、私と飛永さん、小松君と山田君のペアはツインが取れずにダブルだと言う。ひぇ~?! でももう何でもいいから、とにかく早く休みたい。

でも実際部屋に入ったら、Wベッドの他にもう一つ、ちゃんとシングルベッドが追加で置いてありました。良かった、良かった。「恨みっこなしよ?!」とじゃんけんの結果、私はWベッドをゲット。

改めて部屋を見ても、やっぱりオシャレだな~。でもシャワー室の扉は閉まらないし、トイレではペーパーが流せない。orz ギリシャでは下水事情が悪いので、使ったペーパーは流さず、備え付けのダストボックスに入れるのが一般的だと、「地球の歩き方」にも書いてあったけれど、、、う~ん、やっぱ嫌だな(苦笑)。

(※ちなみに今回の遠征中、気を付けてはいたけれど、こういうものは習慣的に無意識でやってしまう行動なので、「ついうっかり」ペーパーを流そうとしてしまったこと、数度、、、。その度、そのペーパーを素手で(!)取り出すはめになりました:大泣。)

シャワーを浴びて、就寝できたのは3:30くらい。家を出てから約27時間の長旅でした。疲れた、、、。orz

ホテルの室内の様子。
ホテルの外観。とてもオシャレです。

 

10/13(土)

7:30起床。睡眠時間は約2時間。残りの2時間は眠れずに悶々としていただけ。海外に来るといつもこんな感じですね。ワクワクドキドキ興奮しちゃって。ちなみに昨日の日本でも一睡もできませんでした。遠足前の小学生みたいですね(笑)。途中の機内でも、1時間くらいはうつらうつらとしていたけど、基本ほとんど寝ていません。これは眠れなかったのでなく、寝ないようにしていました。ここで寝ると時差ボケに苦しむことになるのでね。

ま、そんなこんなで二日間合計の睡眠時間が約3時間。身体は少ししんどいけれど、気力は充実。

8:00、ホテルに隣接するレストランへ。明るいところで見ると、やっぱすごいオシャレなホテル。撮った数枚の写真を家族ラインに送ったところ、娘が「え~~~~オシャレすぎる。インスタ映えどころの騒ぎじゃない!!」と大興奮していました。(笑)

ともあれ食事。レストランはオーシャンビューのなんてハイソな雰囲気(笑)。食事自体はよくある感じのバイキング形式なれど、食べ物美味い。チョ~美味い!! 特に野菜が新鮮で美味い。ただの生野菜にオリーブオイルとビネガーをかけただけのものが、こんなに美味いなんて、感激、、、と言うかちょっと衝撃?!

ホテル隣接のレストラン。こちらもとてもオシャレ。

レストランから見えるオーシャンビュー。
ホテルのバイキング。朝からがっつり食べました。

9:40、ホテルからセミナー会場に向け、出発。グーグルマップで調べたところ、この辺はルートラキという都市らしい。ホテルの名前も「ルートラキ・ポセイドン・リゾート」だ。もうちょい先に行くとコリントスという有名な観光地がありますね。

ちなみに大道塾の遠征っていつもこんな感じですね。行きと帰りの飛行機の便が事前に知らされるだけで、どこに行くのか、どういうスケジュールになっているのかも、参加メンバー皆よくわからないままという。(笑)

15分くらいも車で走ったかな?! 「BMW」の名前が冠してある体育館に到着(命名権でも買っているのかしら???)。

ルートラキの位置を示す地図(グーグルマップより)
セミナー前にホテルにて。真ん中の大柄な人は送り迎えをしてくれた方(名前は忘れました:笑)。その隣の方はブルガリアのディンコ支部長。

で10:00過ぎ、セミナースタート。今回、ギリシャ全土(とブルガリア等の周辺諸国からも?!)集まった参加者は約150人。 糸東流、松濤館流等の伝統派空手の人たちが大多数に、フルコンカラテや柔術の道着を着ている人も2割くらい、、、だったかな?! かなり大規模なものになりました。ちなみにギリシャの伝統派空手は、ジョージ・タナスという世界チャンピオンがいたこともあり、結構盛んだと伺っております。もう一つちなみに、今回のセミナー主催者である新支部長のお名前もジョージですね。なんかギリシャではメジャーな名前なんでしょうか???

セミナーに集まってきた人たち。伝統派の黒帯を中心に約150名。

 

余談はさておき、東塾長からの挨拶と私達指導員の紹介の後、実技スタート。

まずは全体での基本、、、だけれども、伝統派の方たちが多いので、予想どおり、両手を挙げて構えさせることすら難しい。orz  狐崎支部長、神山支部長は慣れたもので、すぐに列に入って、手取り足取り(?)、直接指導。私もそうしたほうがいいか?! と一瞬考えるも、それでは前で手本を見せるひとがいなくなってしまうので、そのまま居残り。模範演武(?)をしつつ、前から3列目くらいまでの人をターゲットに時々声掛け指導をしました。

セミナーでの私の指導の様子

あまり「ちゃんとできている」とも言い難い感じなれど(泣)、一通り、基本のパンチと蹴りの稽古が終了。で、今日はここから「打撃」、「投げ」、「寝技」の3部門に分かれて、個別のテクニックセミナーを実施する形とするそうな。あれま、珍しい。今日は合宿形式で進むのね?! と思った次の瞬間、塾長から声が掛かる。

 

「慎二!!」

「押忍」

「寝技だ。」

「押忍?!」

「寝技の指導をやれ。パスガードからだ。」

「お、押忍!!」

 

あちゃ~っ。ギリシャに来る前、いろんな形のシミュレーションをして、セミナーで使うことになりそうな英語を確認してはいたものの、この状況は想定外だった。orz

しかも先ほどまでの進行で分かったけれど、何気にギリシャの人には英語が通じなくて(英語が理解できる人が4割くらい?)結構苦労しそう。ただでさえこちらは怪しい英語なのにさ?!(苦笑)

(ちなみに宇戸さんという日本語、英語、ギリシャ語のトリリンガルの日本人女性が1名、通訳としていてくれてたんですが、当たり前ですが計150人の3グループを相手にするのには、一人じゃ足りな過ぎて、、、。orz)

また先述の通り、今回のセミナーには「寝技経験ゼロの空手の人」と「ブラジリアン柔術経験者」とが参加しています。その両者を一緒くたにして、寝技を指導するというのは、これはかなり過酷な任務。(笑) 「さぁ、これはヤバいぞ。どうしよう?!」と、脳がフル回転を始めます。

まず「何を教えるか?!」だな。一口に「寝技」といっても、本来、空道の理念的には、「寝技の展開にならないよう努める」べきだし、護身術としての側面にスポットを当てるのなら、「立vs寝」を考えなければならない。競技としての部分で考えれば「寝vs寝」のシチュエーションだろうけれど、ただ寝技をやるだけでなく、そこに打撃を組み合わせて「柔術的な寝技の攻防にならない攻防の仕方」を工夫する部分が「空道の寝技」だろうしなぁ。でもそもそも柔術的な寝技の基本ができない、分かっていない人間に対して打撃ありの寝技の攻防なんて教えられないか?! 塾長からのオーダーは「パスガードから指導しろ」とのことなので、通常の競技試合の中での柔術的な「寝vs寝」の攻防を教えるということでOKかな??? 瞬間にバババッとそんなこんなのいろいろなことを考えていると、幸いなことに、「せっかくなので、自分の経験がないグループに参加して勉強してください」とのアナウンスが入って、結果、私のグループに集まった人たちは皆、伝統派空手の道着を着ている人たちになりました。いや~、何か命拾いをしたような気分。ちょっと一安心。(笑)

でも一応、念の為、最初に「今日はvery basicな柔術の技を指導します。空手やキックボクシングのようにstrikingをして、柔道のようにthrowingをして、そして柔術のようにground fightをするのが空道ですから」と断りを入れて、皆の反応を伺う。それに対して、「うんうん」と納得の模様で、「何だよ、そりゃ?! そんなつまんねぇ内容かよ?!」というような反応もなかったので、よし、OK。これでGo!!

「何を教えるか」の基本方針さえ決まってしまえば、その具体的内容とそれを「どう教えるか?!」もすぐ決まりました。チョイスしたメニューは、a)インサイドガードからのパスガード2種、b)横四方からの極め技2種、c)横四方に対し、エビによるエスケープでガードポジションへ、d)ガードポジションからのスイープ2種。

パッと見ていただいても分かる通り、そのままこの順番で攻防が流れるようになっています。

あとはe)マウントからのエスケープまで行ければ攻防が一周して、そのままスパーの形までもっていけたんだけれど、残念ながら時間切れ。

でも全体を通じて、皆、ダレることなく、テンション高めに楽しんでもらえていたようなので、良かったです。ホッ。

セミナー終了が13:00くらいだったかな?! いったんホテルに戻って昼食、、、だけれど、この後、また15:00から2回目のセミナーが待っている。のんびり食っている時間もない。慌ただしいね。(苦笑)

と言いつつ、結構がっつりと食べてしまいました。だって本当に美味いんだもの。これまでセミナーやら試合の審判やらで、いろんなところへ海外遠征に行ったけれど、食べ物はここギリシャが一番だなぁ。チョ~、満足。生野菜も美味しかったけれど、焼き野菜も美味しいですね。

で、午後のセミナー。

準備体操の後は、大道塾の通常スタイルで、パンチはジャブから肘まで通しの号令での基本稽古。2回目なので先ほどよりはましとは言え、全然できていないんだけれど、このまま流していいんかしら??? 時間の制約もあって仕方ないとは言え、これじゃ「基本が大事」っていう部分は伝わらないよなぁ、と思ったり。

形(カタ)を廃止した大道塾において基本や移動っていうのは、大道塾における形であって、、、で「形から入って自在に至る」というのは、日本文化の特徴というか本質の一つだと思うんだけれどなぁ。で、武道というのは紛れもなく日本文化の一つであって、であれば大道塾が武道である、日本の文化の一つであるとの主張があるのならば、もうちょっとこの辺は何とかならないんだろうか??? う~ん???

指導の最中、そんなこんなを考えていたら、あっという間に基本終了。で、また午前と同様、3グループに分かれての個別セミナーを続けますとのこと。いかん、いかん。自分の仕事に集中、集中。

「さっきの続きをやろうかな?!」と考えていたら、「午前に習ったのとは、違うところに行きましょう」とのアナウンスが。そして私の前に来たメンバーの1/4くらい(?)は柔術着を着ているし、、、。orz

さぁ、今度はほんとに困ったぞ。何をどうするか、もう一度頭をフル回転させるも、出てくる結論は同じ。1/4のメンバーのために、3/4に泣いてもらうわけにはいかんだろうな。やっぱり柔術のベーシックを教えるしかないか!?

覚悟を決めて、午前同様「今日はvery basicな柔術の技を指導します。空手やキックボクシングのようにstrikingをして、柔道のようにthrowingをして、そして柔術のようにground fightをするのが空道ですから」と宣言(←今回は午前と違って、どう反応されても知ったこっちゃないわという気分:笑)してから、寝技セミナースタート。

チョイスしたメニューも、午前同様、a)インサイドガードからのパスガード2種、b)横四方からの極め技2種、c)横四方に対し、エビによるエスケープでガードポジションへ、d)ガードポジションからのスイープ2種。今回は基本稽古を流した分、まだ少し時間があったので、加えてe)ガードポジションからのスイープをもう1種類。さらにf)マウントからの肩ブリッジを使ったエスケープ。

寝技が初めての人の為に「寝技の攻防の流れがわかる」ように技のチョイスをしたことは、先にも書きましたが、もう一つ、これらの技のチョイスは「動きや技の原理原則が分かるように」という理由もありました。 a)のパスガード2種は、まったく違うものではなく「一見違う技に見えて、実は同じことをやっている(=相手の脚のロックを切って、その脚をつぶして、上体に攻めあがる)」もの。それからd) e)のガードポジションからのスイープ3種は最初の技を外された場合のテクニックが2番目のもの、それがうまく決まらない場合の対処が3番目の技、といった具合にリンクさせています。そしてf)のマウントからのエスケープも含めて、「下のポジションの人が上のポジションを取り返すテクニック」として考えれば全部一緒なので、先に習ったd) e)と同じ理論、原理原則(=右手と右脚を殺して、右に回す)で対処できることを説明。

これは私の持論なのですが、普通の指導者は個々の技をそのまま、並列して教えてしまうんですね?! すると「群盲、象をなでる」といった感じになってしまう。そうではなくて、まず全体像を説明する。その上で各技がそれぞれ全体像の中のどういう位置づけになっているのか、それを説明しつつ、個別の技を説明する。別の言い方をすれば、技を一つ一つ個別に教えるのでなく、体系づけて説明する。それができるのが優秀な指導者だと思います。

今回の指導内容は、何度も言っている通り、とても初歩的、基本的なものばかりだったので、柔術の経験者にとっては、それぞれ「あ~、もうそんな技は知ってるよ」というものばかりだったでしょうが、こういった風に原理原則に基づいて体系的に指導された経験はあまりないのではないかなと、ちょっと自画自賛。(笑)

頑張ったかいあって、指導終了の際には、(柔術の人たちからも含めて)こちらが戸惑うくらいの熱心で長い、大きな拍手をいただきまして、、、。押忍、ありがとうございました。恐縮です。

そんなこんなで午前、午後とも自分のパートの指導は上手くいってホッとしましたが、参加者と組手稽古(=マススパー)ができなかったのは残念でしたね。ご存知の方も多いと思いますが、今の私の組手スタイルは自身の創意工夫により「あれって古武術ですか?! それとも伝統空手ですか?!」と言われるような、一種独特のものになっています。なので(一見or表面的には)似たスタイルの伝統派空手の人たちとお手合わせをして、自分のやっていることがどこまでどう通用するのかを試してみたかったなぁ。

午後のセミナーも無事終了し、ホテルに帰って一息。その後、歓迎パーティーのレストランへ。

着いてみたら、、、うわっ、すごい大人数だな?! 先ほどのセミナーのほとんどの人が居残ってる模様。

超強烈なギリシャ酒(※おそらく「チブロ」という酒。ワインを作った後の搾りかすを蒸留して作るもので、アルコール度数は約40度)で乾杯の後、食事を楽しむ。スプラキという串にささった肉料理がメイン。これも美味しいね。

画像中央のグラスに入った透明な液体が(おそらく)チブロというギリシャの蒸留酒。

近くの席に座った女性は、元松濤館空手の世界チャンピオンだそうで。よく分からないながら、耳に入る情報をまとめると、たぶん「船越義珍カップ」で優勝した経験があるということらしいです?! (※日本に帰ってからいろいろとネットで調べてみたけれど、残念ながら確認できないまま)。で、そのまま話を聞いていると「金澤先生」だとか「村上(学)先生」だとか、あるいは「拓殖大学」だとか、興味深いワードもいろいろと飛び出して。

その昔、1990年代の末から2000年の頭、ギリシャの空手連盟(※もちろん伝統派)が中心になって「2004年のアテネオリンピックで、パンクレーションの名称で空手をオリンピック競技としよう」という運動が起こったことがありました。それが日本に入ってきたとき、窓口になった(?)国際松濤館連盟宗家の金澤弘和先生は「東君、これはそっちが本職の世界の話じゃないかね?!」と大道塾に話を振っていただいて、国際松濤館と大道塾、両者協力体制によりパンクレーションの推進普及運動に関わったという時期がありました。で、その際、私も金澤先生と村上さんにはご面識を得ていまして。また第一回の全日本パンクレーション選手権の中量級の優勝者は私の生徒(※飯島進弐段)だったりします。それから私自身、空手部ではないとはいえ、一応(?)拓殖大学出身だし、、、。

まぁ、そんなあれやこれやの話もこちらから振ってみたかったけれど、残念ながら込み入った話をできるほどの英語力がないし、それ以上に疲労故(先に書いたように、ここ二日間の合計睡眠時間が3時間:笑)、英語でコミュニケーションをとり続けるエネルギーも残っていなかったので、そのまま話を聞いているだけで彼女との会話は終了。今度来るときはポケトークみたいな自動翻訳機を借りてこようかしら?! どんなレベルで翻訳してくれるか分からないけれど、少しでも助けになればまた違うかな???

もう一人、このパーティー中に話をしたのが、前述の、通訳をやってくれていた宇戸さんという日本人女性。糸東流のマークの付いた道着と黒帯を締めていたので、てっきりセミナーに来たものの、その能力を買われて、通訳の役も急遽やらされるはめになったのかと思っていたら、そうではなくて最初から通訳として雇われてきたそうな。それ故「私もセミナーを受講したい!!」という気持ちを抑えるのが大変だったとか。特に過去経験のなかった寝技については興味津々だったようで、「皆さんがすごく楽しそうにやっているのを傍から見ていて、『私もやりたい~!!』って、うずうずしていました」とのこと。あらら、それはそれはご愁傷様です(笑)。今回は残念でしたけど、せっかくなので、これを機会に寝技も含めた”総合”にもチャレンジしてくださいね?!

「これは常日頃から東塾長もおっしゃっていることですが、、、」と前置きしたうえで、「空手のような打撃系をされている人は間合いが勝負なので、間合いを取ることが習い性になってしまって、普段の人付き合いでも、つい物理的のみならず精神的にも間合いを取ってしまうんですよ」と伝えたら、本人自身、ものすご~く思い当たる節があったようで、彼女の背後に『ガーン!!』という書き文字が見えるくらいに衝撃を受けた模様でした(笑)。

「対して組技系というのは練習自体が人とのスキンシップになるので、そういう部分がなくなるんです」と伝え、更に「でも組技ばかりでもダメです。例えば日本の警官は剣道か、柔道、どちらか習うのが必須になっているんですが、事件の際、暴漢に刺されるのは圧倒的に柔道をやっている人らしいんですね、これは有名な話なんですけれど。なので組技ばかりをやっていて自分に自信を持ってしまうと、悪意ある他者の接近に対しても無頓着になりやすい。だから人間形成の意味でも”総合”っていうのはとても重要なことなんですよ」と伝えるとかなり感銘を受けた模様で、、、。最後にパーティーがお開きとなった際にも、宇戸さん、ススッと寄ってきて「さっき言われたこと、あれからずうっと考えています」とわざわざ伝えてくれました。おぉ、それは良かった。私自身は何ほどのものでもないですけれど、こうやって人の人生に影響を与えられる「何か」を伝えることができるってのは、まぁ幸せな人生だなと、改めて、、、。こういった人生が今送れているのも空道、大道塾のおかげだなぁ。塾長、ありがとうございます。押忍。

ホテルに帰ってからも宴は続き、最初は小松君、山田君との3人で、その後神山支部長も加わり、4人で酒を飲みながら雑談、、、というか激論?!(笑) 噛み合う話もあり、噛み合わない話もあり、、、というかほとんどが噛み合わない話だったような気もするけれど(苦笑)、そもそもが費用と時間と労力をかけてこんなところにやってくるメンバーは、皆「空道愛」「大道塾愛」に溢れている人たちであって、その「愛」の大きさ故に、「空道は、大道塾は、もっとこうあるべきだ」との思いも強いのであって、、、そしてそんなメンバーたち個々の熱い思い、それぞれの信念が「完全一致」することなんかは絶対ないのであって、、、。でも、ものすごく貴重な時間。こういった激論ができるのも海外遠征ならではの魅力だよなぁ、と思ったり、、、。

以下はあくまでも個人的意見ですが、、、私は空道を「武道スポーツ」と定義しています。最近では、東塾長も「空道は武道だ」という言い方が増えてきましたが、私が大道塾に入門した1983年の頃は「格闘空手(当時。今ならもちろん空道)は武道スポーツだ」という表現が多かったように記憶しています。

元はと言えば、超実戦的と呼ばれる北斗旗の闘い、あるいは新進気鋭の武道団体として注目を集める格闘空手大道塾に対して「“武道”は“武術”を通過して出てきた概念である。“武術”とは“ルール無用の殺し合い”の中から生まれてきたのだ。だからルールを決めて試合をする時点でそれらは皆スポーツ競技だ。」とかといったような頭でっかちな(?)批判があって、それに対して「面倒くせぇな。だったら武道スポーツでいいよ。『武道』であり且つ『スポーツ』でもある。それでいいだろ!?」といった感じの、極めて大道無門的な(笑)塾長の反論の造語だったように記憶しているのですが、記憶違いだったらすみません。ともあれ、私はこの「武道スポーツ」という定義が大好きです。

「武道スポーツとは何か?!」と問われれば、その言葉通り「武」と「道」と「スポーツ」ですね。「武」は現実の闘いの場で有効な技術体系。「道」はその道を旅していかに魂が成長するか?自分の人生を豊かにし、人としての成長を目指すもの。そして「スポーツ」は文字通りスポーツ競技の部分。せっかく技を練習し、マスターしたとしても、その習得度合いを健全に測れるスポーツ競技の部分がないと楽しみは半減する気がするし、逆にそれを変な「実戦」に求めてしまう危うさも出たりするのではないかなと。なので、あくまでも個人的意見ですけれど、現代武道にはこの「武」と「道」と「スポーツ」の3要素が必要だと思います。と同時に、ここにはある種の「黄金バランス」があるのではないかと。例えてみれば、女性のBWHのスリーサイズみたいなものでしょうか?!(笑) 世に様々な武道、格闘技がありますが、この「武」と「道」と「スポーツ」のバランスを見た際に、空道ほど美しい黄金バランスを持つものはそうはないんじゃないかなぁ?! というのが私にとっての空道の魅力です。

もちろんその「黄金バランス」は固定されたものである必要はなく、人によって趣味嗜好の差があって当然です。先ほどのスリーサイズの例で言えば、「俺はもうちょっと胸のあるほうが好きだな」とか(笑)、「いやいや、まずくびれでしょ。華奢なウエストこそが萌えポイントですよ」とか、、、すみません、これ、ものすごく分かりやすい例え話だと思うんですが、今の時代、セクハラのなんのと責められそうなので、もう止めます(笑)。話を戻すと、その三つのバランスがいびつになりすぎない範囲で、「武」の部分であったり、「道」部分であったり、はたまた「スポーツ」の部分であったり、個々人により、あるいは同じ個人であってもその時期により、フォーカスする部分に差があって当然ですし、その差は許容するべきものだと思います。

個人的な話をすれば、私は「武」の部分に今一番興味が集中しています。私は現在56歳。年齢を重ねていくと「道」の部分にフォーカスが当たっていく人が多いと思うのですが、個人的にはそこにスポットを当てたくないですね。今、これを読んでくれている多くの皆様もご存知のことと思いますが、この業界には怪しげな「ブドー」の「センセー」が結構多かったりします。で、またそういうセンセーに限って武道(の「道」の部分)を強調して、心がどうとか礼儀がどうだとかにものすごく口うるさかったりします。自分のことは棚に上げながら、、、(苦笑)。個人的には「あぁはなりたくないな」、「ああいう人と一緒にされたくないな」というのが正直なところでして、そういった意味でも「武道」「武道」と声高に叫ぶのには躊躇してしまいます。

もちろんこんな私でも「武道」という部分に関し、こだわり、譲れない部分は持っています。そしてまた同時に、自分自身、「道」という部分では足りないところの多い、まだまだ至らない人間だという自覚があり、そこは本当に反省、改善すべき点なのですが、それでも「そこにスポットを当てたくないな」という感覚が抜きがたくありまして、、、。そういった部分は大事なものであるがゆえに、「スポットを当てて」、「こだわりを表に出して」アピールするのでなくて「透けて見える」程度でいいんじゃないかなぁ、と。

それよりも「道」が透けて見えるくらいの「武」が欲しいです。「武道」は「武」と「道」がつながっているからこそ「武道」なのであって、「武」は「武」、「道」は「道」と、それが別になっているようならそれは「武道」ではないのですから、、、。

と、まぁそんな分かったような、分からないようなことを悶々と考えていたら、今日もまた3時間くらいしか眠れませんでした。(笑)

 

10/14(日)

いつものことなれど、だんだんとレポートの枚数もとんでもないものになってきました(笑)。先を急ぎます。

この日も10:00から午前のセミナー。

ここでは午後の審査会に備えて、まず全員で移動稽古をやって、そのまま全員で「投げ」「寝技」「打撃」のセミナーを受ける形で進みました。やっていないものがあれば不足を補った形になるし、一度やっているものは復習になりますね。

ここでは私は、通訳の宇戸さんに任せっきりにして、全部日本語で説明。いや~、楽でいいな(笑)。相手役をやってくれた山田君もありがとう。

そういえば昨日、3グループに分かれた際には、宇戸さんの姿が全く見えないなと思っていたら、小松君に「私のそばから離れないでください」と言われて、ずっとそうしていたそうな。「英語での指導に自信がなかったので、、、」と言うことだったらしいが、いやいや小松君、それはずるいぞ!?(笑)。

またこのセミナー中、山田君とペアを組んで「打撃」の部門の指導をされた神山支部長の受け返しの動きは、無造作な感じでパパッとやりながらも、その動きは本当になめらかで、目を見張らせるものがありました。先に書いた「”道”が透けて見える”武”」の話とも繋がりますが、見た人に「あぁ、この人はこの技、この動きを身に着けるために、千日も万日も努力を積み重ねてきたんだろうなぁ。そして今でも修練を欠かさないんだろうなぁ。さすがは七段の先生だ」と想像させるに足る動きで、本当に素晴らしかったです。

とりあえず午前のセミナーも終了。後は午後の審査会を残すのみ。さぁ、もうちょっとだ。

「これが受験者の一覧です」と名簿を渡されて、皆で手分けをしながら「あぁでもない、こうでもない」と連続審査の組み分けを実施。少し時間は掛かったけれど、なんとか終了。

一旦昼食を取りにホテルに戻って、例によってパパッと食べたら、また体育館へとんぼ返り。

「さぁ始めるぞ」と思ったら、さっきの名簿は男女混合で書かれて区別されてなかったという、、、。orz しょうがないから慌ててもう一度確認しながら、また皆で手分けしてようやく組み分けが終わったと思ったら、「応募していなかったけど、やりたいからやらせてくれ」って奴が出てきて、また更に一部追加&組み直し。勘弁してくれ~。(泣)

それでもなんとか組み終えて、改めて「さぁ、ようやくスタートだ」と思ったら、今度は防具の用意がないと言う、、、。orzもうこの辺は「海外あるある」としか言いようがありません。(泣)

こんなこともあろうかと思った、、、わけではないだろうけれど、日本からマスクを持ってきていた小松君と山田君のファインプレイ(!!)により、とりあえず一組は確保。それから伝統派空手の人たちがほとんどなので、拳サポとスネパッドは皆持っていて、とりあえずOK。あと足りない分は参加者が持ち寄ってきた、ボクシングヘッドギアやらグローブやらをかき集めて(それでは空道ルールにならないだろとも思うけれど、背に腹は代えられない気分)何とか審査開始にこぎつけました。

審査のレベルはと言うと、、、正直高くはなかったかな?!(苦笑) 何度も書いている通り伝統派空手の人たちがほとんどなので、これまで「当てるな」と教わってきたものを、急に「当てろ」と言われても、そりゃ無理ですよねぇ?! 審査中、何度も「Hit hard! More!!」とか「Full-contact!!」とか指示をしても、全然そうならない。両者、ライトタッチのレベルでしか組手にならず(それじゃあマススパーだよ)、ほとんどの組手審査が引き分けになりました(苦笑)。でもそんな中でも、ジュニアの子は適応が早かったかな?! 現時点ではまだまだだけれど、これから空道スタイルに切り替えて練習を積めば、比較的早めにものになりそうです。後は組手になるとやっぱり柔術の人のほうが強かったですね。組技をやっているとそれだけで体力がつくので、こういうフルコンタクトの揉み合いありの闘いでは、突き蹴りの技術が劣っていても、フィジカルで何とかなってしまう。「格闘ルール」では投げを中心に引き分けに持ち込み、「空道組技ルール」と「寝技ルール」とで勝ち点を稼いで終了するって人が多かったです。

できる限りスムーズに行くよう頑張ったのですが、最後の1人が終わった時間は18:00過ぎ。これも先述の通りにギリシャ全土から集まっていたので飛行機の時間の問題で途中退場する方も多くて、この時点で会場に残っているのは10数名くらいだったでしょぅか?! ちょっと締まらない終わりになってしまったのは、とても残念でした。(泣)

ともあれこれでセミナーの全日程終了。

ホテルに帰って一息ついた後、今回のセミナー主催者であるジョージ支部長とその奥様と一緒に夕食。ジョージ支部長は元々伝統派空手の世界にいた方で、同時にいろいろとスポーツ政治の世界に詳しい方。(詳細はこちら、塾長の速報をどうぞ。http://daidojuku.com/jp/2018/10/15/news-77/

ここでもいろいろと興味深いお話をたくさん聞けましたが、諸事情あって割愛します。(笑)

 

10/15(月)

今日はもう帰国の日。

昼の便までの間、時間も全然ないのだけれど、ほんのちょっとだけ観光を。

最初に書いたように、今回の滞在場所はルートラキと言い、隣にはコリントスという有名な観光都市があるのですが、その間にある運河を見に、連れて行っていただきました。

コリントス運河

これはすごかったです。切り立った崖の長さは6km以上。Wikiによるとこのエーゲ海とコリンティアコス湾とを結ぶ運河は1893年に完成したとのことで、今現在の技術でも大変であろうに、当時の開削技術を考えると、どれだけの大工事だったのか??? 想像するとクラクラしますね。

その後、アテネ方面へ高速道路をひた走ること約1時間。短い時間であってもパルテノン神殿を見ようとしたけれど、やはり道路が込んでいて断念。代わりにオリンピック体育館(?)を見学。

オリンピック体育館(?)外観

ちょうどテコンドーの大会が開催される(された?)そうで、体育館の床には6面の試合コートが、、、。観客席は傾斜が強くて、吸い込まれそうな感じに試合場が見えますね。いいなぁ、くそぅ。いつかここで満員の観客を集めて、空道の大会がやれるようになりたいねぇ。ちょっとそのシーンを妄想したら、武者震いが起きました。(笑)

そしてジョージは、そのまま、この建物内に設置されているギリシャ空手連盟の事務所へ行き、「中を見せてあげるよ」とばかりに私たちを伴ったまま、入室。おいおい、いくら元顔役とはいえ、いいんかしら???(苦笑) まぁでも貴重な体験でしたね。

この体育館には他にカンフーとかキックボクシングの事務所も設置されていて、これらの競技もオリンピック参加の機会をうかがっているし、同時にここに事務所を構えられるのも、ひとつのステイタスなんだろうし、でもやっぱり悔しいな。早く空道連盟も世界各国のこういった場所に事務所が構えられるようになりますように。

最後にもう一つ、オリンピックスタジアムを見学して終了。

体育館内部の競技場の様子
その建物内にあったギリシャ空手連盟オフィスの表札。ちなみにギリシャ共和国の英語正式名称は”Hellenic Republic”であって”Greece”ではありません。なので(読みにくいかもしれませんが)、ここも”Hellenic Karate Federation”。

 

そして一路空港へ。12:00くらいでしたかね?! 無事に到着できたのは。

ジョージ支部長、いろいろとお世話になりました。ありがとうございました。とりあえず世界大会でまたお会いできるのを楽しみにしています。

時間もぎりぎりだったのだけれど、空港内の免税店で何とかお土産を購入。良かった、これで日本に帰れるわ(笑)。いろいろと海外遠征を経験してきたけれど、これほど密度の濃い日程の遠征は初めてだったかも??? 皆様、お疲れさまでした。

東塾長、いつも貴重な経験を積ませていただいてありがとうございます。至らない弟子で申し訳ありませんが、愛する空道と大道塾の為に何かしらの力になりたいと、いつも衷心より願っております。今後ともよろしくお願いします。押忍。

狐崎支部長、お世話になりました。ありがとうございました。セミナーの際、正座するのも辛そうに見えましたが、御身体ご自愛ください。

神山支部長、お世話になりました。ありがとうございました。本文でも書きましたが、セミナーでの動き、素晴らしかったです。私も頑張ります。

飛永支部長、撮影係お疲れさまでした。ありがとうございました。また少年部の指導に関して、いろいろと教えてください。

小松君、熱い叱咤激励、ありがとう。そしていろいろと申し訳なかった。君の期待に応えられるように頑張ります。

山田君、一番若い支部長として、そして(塾長を除けば)今回の遠征で英語に一番堪能なメンバーとして、大活躍だったね。お疲れさまでした。いろいろと助けてもらった部分がありました。ありがとう。

最後になったけれど、留守にしている間、道場の皆には迷惑を掛けました。特に、指導を引き受けてくれた黒帯、茶帯の生徒達にはありがとう。おかげで有意義な時間を過ごさせていただきました。この経験を自分だけのものにすることなく、いろんな形で皆に還元できればと願っています。押忍。

 

浦和/北本/大宮西支部長 渡邉慎二

p.s.

と、まぁこんな感じで今回の「種まき」は終了しましたが、このまいた種が上手く根付いて、芽を出し、花を咲かせ、実をつけてもらう為には、今後「水やり」をやってくれる人が必要でして、、、誰か「1年くらいギリシャに留学したいです」って若い子はどこかにいませんかねぇ??? 少年部から大道塾をやってきて、今、黒帯茶帯を持っているような大学生なんかは、全国どこかにいそうだけれどなぁ。もちろんいろんな問題や不安は数あれど、とにかく行ってしまえば、ものすご~くかけがえのない「人生の財産」と呼べる経験になるのは間違いないんですがねぇ、、、。

2018.10.15   ギリシャ遠征速報②

速報二日目(文:飛永支部長 写真:飛永支部長)

指導2日目、午前9:00amに支部長のジョージが塾長を迎えに来る。

ベンツの2シータだ。

それにしてもこちらの人間はスピードを出す。コーナーでは日本はであまり体験しないGを感じる。

練習場の体育館の壁に映し出される「空道」の文字!横に数字も映し出され、何かあるのかと思ったら「時計」の役割のみだった(笑)

指導2日目、午前中は午後からの審査会に向けての稽古を行う。

基本稽古や移動稽古と次々にこなしていく。

2018.10.15   ギリシャ遠征速報①

速報初日(文:東塾長 写真:飛永支部長)

セミナーの一部。初日の午前中は前半1時間は基本、後半は投げ技、寝技、立ち組手に分かれて指導した。午後は基本のおさらいを30分でし、その後は前日の続き。

夜の歓迎会には多くの塾生が参加してくれ、小松支部長の軽快な“杯の交歓交流”と、渡辺支部長の昼の指導の延長的な理論的トークが受けていた。(二人とも潰れなければいいがと半分心配してたが、そこは2日目を考えてか?目が泳ぐ程度??で切り上げてた。立派立派)

ジョージ新支部長はオリンピックたワールドゲームズ、ユニバーシアード(大学組織のオリンピックのようなもの)などの連絡組織SportAccord(現GAISF)の元理事で、ヨーロッパのスポーツ界の事情通だが「以前から空道に憧れてました。あと10歳若かったなら・・。でも組織面で空道のために私ができることは多いと思いますと」と60歳にして熱い情熱を語り新たな道に飛び込んできた人物。塾長が8月にスイスのローザンヌで開かれたGAISFへの新規加入をする団体のための情報公開会議(Info Day)に参加した折にも同行し、多くの関係者に紹介してくれた。自身もセミナ2日目、午後の昇段審査(伝統派の3段以上約30人!)では若手の黒帯と激しいスパーリングを見せ、元伝統派ヨ-ロッパチャンピオンの片鱗を見せていた(奥さんも女子ヨーロッパチャンピオン!!)。